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2004年11月 ?????

2004年11月06日

 ずいぶん暗くなった

 ずいぶん暗くなったように感じるが、全光度を測定してみると13.0等と意外に明るい数値が求まった。非常に透明度が悪いので特に暗くなったように感じるのだろう。核周辺に2'ほどのコマが広がっているのがわかる。

 ひどい透明度の中で

 ひどい透明度の中で観測を行った。恒星状で16.6等と測定した。
 画像の雰囲気は10月10日のもとのほぼ同様。

 どうにか初観測。光

 どうにか初観測。光度は17.4等(核光度)で、20cmの望遠鏡に1分間露出では限界に近い光度だった。5枚撮像してすべてに写っているが、写りが悪いため重心がうまく計算できない。
 2005年1月初旬に最大光度となる。尾は写ってくれるだろうか。
0069P         C2004 11 06.76736 08 22 29.74 +12 33 25.7                      D70
0069P         C2004 11 06.77789 08 22 30.78 +12 33 28.3          17.4 N      D70

 7.5等のかなり明

 7.5等のかなり明るい恒星にぴったりくっついていたが、どうにか正確に測定できた。少し暗くなっている。

 ひどく透明度が悪か

 ひどく透明度が悪かった。彗星が暗い上に画質が悪く、精度が心配だ。

 一旦、観測対象から

 一旦、観測対象からはずしていたが観測復活。9ヶ月ぶりの観測だ。この彗星の観測を始めて1年以上が経過した。
 16.0等(全光度)とずいぶん暗くなった。それでも10"のコマがしっかり写っている。
    CK01H50T  C2004 11 06.51590 22 32 45.08 +06 37 01.6                      D70
    CK01H50T  C2004 11 06.51940 22 32 45.16 +06 36 59.3          16.0 T      D70

 現在最も明るい彗星

 現在最も明るい彗星だ。8.7等と順調に増光中。擬似カラー画像にて核周辺も見てみたが特に記すべきことはない。



擬似カラーの画像

 16.7等(核光度

 16.7等(核光度)と光度に変化はない。写真写りも10月17日の画像と同様で恒星状だ。

 ゆっくり増光中。月

 ゆっくり増光中。月明かりはないが透明度がひどく悪いので尾がほとんど写らなかった。

2004年11月10日

 Gehrels 2

 Gehrels 2彗星を初観測。
 西に尾を引きながらおうし座とおひつじ座の境界を移動中。
 悪天候が続いている間にこんな明るい彗星が回帰していたのだ。
 7.2年で太陽を1周する。11月にピーク。

0078P         C2004 10 10.63697 03 25 47.76 +17 29 53.7                      D70
0078P         C2004 10 10.64087 03 25 47.77 +17 29 52.4                      D70
0078P         C2004 10 10.64218 03 25 47.77 +17 29 52.2          11.7 T      D70
0078P         C2004 11 29.50817 03 07 31.34 +12 00 53.2                      D70
0078P         C2004 11 29.51065 03 07 31.28 +12 00 52.4                      D70
0078P         C2004 11 29.51589 03 07 31.15 +12 00 50.8          11.5 T      D70
0078P         C2004 12 13.55922 03 05 07.49 +11 13 29.6                      D70
0078P         C2004 12 13.56291 03 05 07.47 +11 13 29.3                      D70
0078P         C2004 12 13.56596 03 05 07.47 +11 13 28.9          12.0 T      D70
0078P         C2005 01 01.62963 03 10 42.14 +11 15 12.8                      D70
0078P         C2005 01 01.63612 03 10 42.37 +11 15 13.6                      D70
0078P         C2005 01 01.63861 03 10 42.46 +11 15 13.7          12.4 T      D70

2004年11月13日

 13.7等と徐々に

 13.7等と徐々に減光中。
 この彗星の光度予測は不可能だ。ほぼ円軌道で太陽の周囲を回っているのだが、結構頻繁に突然明るくなる。彗星核ではどのような活動が起きているのか興味深いところだが、地球上からはその詳細を観測することは困難だ。
 13日に撮像した4枚の画像を重ね合わせ、彗星部分を拡大した上で画像処理してみた。うーーん、特に興味深い現象は発見できなかった。

 13日の朝、小惑星

 13日の朝、小惑星2004 TU12に尾が観測されたという文と軌道要素がメールで送られてきた。リンク先の画像を見ると、「これなら自分の機材でも写りそうだ!!」ってことでその夜気合入れて観測してみたが、透明度が悪く尾は写らなかった。
 この彗星はかなりの速度で移動する。地球接近小惑星...、というほどではないにしても結構移動速度が速い。下にアニメーション画像とコンポジット画像を掲載した。

P/2004 TU12の移動の様子(9フレーム)


    PK04T12U  C2004 11 13.49926 22 52 55.77 -08 03 41.6          14.6 N      D70
    PK04T12U  C2004 11 13.51047 22 52 56.35 -08 02 47.7          14.7 N      D70
    PK04T12U  C2004 11 13.52834 22 52 57.28 -08 01 22.7          14.6 N      D70
0162P         C2004 11 30.47272 23 14 56.89 +12 01 48.3          15.0 N      D70
0162P         C2004 11 30.48009 23 14 57.56 +12 02 15.1          15.0 N      D70
0162P         C2004 11 30.48392 23 14 57.92 +12 02 28.9          15.1 N      D70
0162P         C2005 01 02.45594 00 24 39.89 +36 10 17.3          15.5 N      D70
0162P         C2005 01 02.45863 00 24 40.27 +36 10 22.0          15.2 N      D70
0162P         C2005 01 02.46002 00 24 40.51 +36 10 24.2          15.2 N      D70

 11.6等と7日間

 11.6等と7日間で1等も暗くなっている。減光が始まったか。予報ではそろそろ減光に転じるはず。透明度がひどく悪いのでコマが良く写らない。

2004年11月17日

 2度目の観測。順調

 2度目の観測。順調に増光している。西(右)方向に短い尾があるように見られる。彗星の上の明るい光源は7等級の恒星だ。まだ少し明るくなりそうだ。

 2003年にLIN

 2003年にLINEARが発見していた小惑星2003 YM159がその後の観測(Catalina Sky SurveyのRik Hillの観測)で彗星であることがわかったというメールを受信した。しかも彗星核が2つに分裂しているという。光度を調べると18等前後。透明度が非常に良く、さらに高度が高ければ写らなくはない明るさである。
 幸運にも16日~17日は寒気が訪れ非常に透明度の高い星空に恵まれた。
 彗星がなるべく高い位置に昇るまで待って撮像した。1分露出の3枚の画像にはまったく写ってないが、1回だけ成功した2分露出の画像にわずかな像が写っていた。東側(左)の明るい核(A核)はすぐに認識できた。もうひとつのB核は探すのに時間を要したが、計算で求めた付近を画像処理しながら捜索すると、バックより少しだけ滑らかな点があることに気づいた。いつもより広い範囲を指定して重心計算をし、軌道を求めてみるとB核そのものであった。しかしB核はノイズレベルぎりぎりであり、精密位置測定を報告すべきかどうか判断に迷ってしまうほどである。A核は横に倒れただるまのような形状をしており、どちらが彗星核かわかりづらい。西(右)がわずかに明るい気がしたのでそちらを測定した。

    PK04V05a  C2004 11 16.81486 09 37 01.01 +35 15 33.4          17.8 T      D70
    PK04V05b  C2004 11 16.81486 09 36 53.09 +35 16 08.6          18.2 T      D70

 すばらしい透明度の

 すばらしい透明度の中での観測だった。南東(左下)向きに尾が写っているようにも見える。

 どうだ、このデカさ

 どうだ、このデカさ。アンチテールまで写ってしまった。
 長い間小さな姿で天の川を泳いでいたのだが、太陽を横切ってから急激に明るくなった。現在最大光度だ!!


2004年11月21日

 17.3等で初観測

 17.3等で初観測。北東(左上)に向けてごく短い尾があるようにも見えるが、ほぼ恒星状だ。
 太陽に最接近するのは12月8日ころだが、2.7AUまでしか近づかないため、光度はほぼこのままで明るくはならないだろう。
    CK04U010  C2004 11 20.75718 08 35 59.58 +32 56 30.6                      D70
    CK04U010  C2004 11 20.76336 08 35 59.02 +32 56 41.1                      D70
    CK04U010  C2004 11 20.76455 08 35 59.01 +32 56 43.8          17.3 T      D70

 8.1等に増光した

 8.1等に増光した。
 Machholz彗星の核から強烈なジェットが噴射!!っと思わせる画像が得られた。実はこれは人工衛星。この人工衛星は回転しながら非常にゆっくりと横切っていった。こんなにゆっくり移動する人工衛星は初めてだ。まさか特異小惑星が回転しながら移動してるんじゃないだろうな?

 月明かりなし  久

 月明かりなし
 久しぶりのTabur彗星の観測だ。16.0等と暗くなってきたが、高い高度で観測できるため写りは良い。北西(右上)方向に淡く長い尾が写っているように見える。

 月明かりなし  1

 月明かりなし
 16.9等(核光度)と少し暗く測定されてしまった。比較星の精度が悪かったかもしれない。しかし、これまでと違って北西(右上)方向に非常に短い尾が写っている。
 太陽に最も近づくのは2006年2月であるが、一旦南に移動するので日本で観測できる期間は意外に短い。

2004年11月29日

 満月過ぎの月明かり

 満月過ぎの月明かりあり。
 2夜目の観測。
 13.6等に増光している。強烈な月明かりのため10月10日の画像に比べてほんの少しコマが大きいように感じる程度。尾もほとんど写っていない。

 満月過ぎの月明かり

 満月過ぎの月明かりあり。
 14.8等まで増光し、北西方向に短い尾が写っている。コマは小さいが良く集光している。

 満月過ぎの月明かり

 満月過ぎの月明かりあり。
 11.5等と光度は明るく測定したが、画像では月明かりのためかコマが小さくなっているように見える。北東方向に短い尾が写っている。

 高知市の街明かりと

 高知市の街明かりと満月近くの強烈な月明かりで尾は写らず。14.6等と暗くなったが、まだまだ観測可能だ。

 満月近くの月明かり

 満月近くの月明かりあり。
 21日の観測からさらに1等も増光し6.9等になっている。これだけ明るかったら綺麗なカラー画像が得られると思ってLRGB分解撮像をやってみたがうまくいかない。青感度が低すぎるため真っ赤な尾になってしまう。赤のレベルを落とすと今度は青緑になりすぎる。
 21日に続いてまた非常に速度の遅い人工衛星がマックホルツ彗星の横を通過した。同じ人工衛星だったりして....。

 満月近くの月明かり

 満月近くの月明かりあり。
 天頂付近で観測できるので良く写る。11月13日の画像に比べるとほんの少し小さくなったか。

2004年11月30日

 明るい月が出る前に

 明るい月が出る前に観測した。
 全光度を測定すると13.7等と明るさを保っている。しかし集光は弱く、蚊に刺された痕のように丸く拡散している。

 光度も見た目も10

 光度も見た目も10月10日と同じで特に変化なし。

 162P/Sidi

 162P/Siding Springと名前が変わった。
 恒星状で特に変化なし。15等級に減光した。
 近日点を通過したのでもう尾を写す事は無理か。

 強烈な月明かりのた

 強烈な月明かりのため淡いが、彗星状に写っている。
 光度は16.2等と減光。尾は確認できない。
    CK01H50T  C2004 11 30.51444 22 24 00.84 +04 48 48.2                      D70
    CK01H50T  C2004 11 30.51547 22 24 00.75 +04 48 47.8          16.2 T      D70

 非常に明るい月明か

 非常に明るい月明かりあり。
 月明かりがかぶって光度測定不能。位置は正確に測定できる。5等級~6等級なのにファインダーでは確認できず。高度が低すぎる。

 C/2003 WT

 C/2003 WT42 (LINEAR)の初観測。
 非常に明るい月の方角に向けて写してみたが、CCDガラスの汚れに月明かりが反射して無残な画像となってしまった。公開したくないが初観測なのでしかたなく掲載。こんな画像でも位置は正確に測定できる。
 矢印のすぐ先にある非常に淡いものが彗星だ。
 今後明るくなる。

2004年11月30日 23時00分 1分露出
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD
    CK03W42T  C2004 11 30.56642 05 54 20.11 +47 04 33.9                      D70
    CK03W42T  C2004 11 30.58071 05 54 19.74 +47 04 38.0                      D70
    CK03W42T  C2004 11 30.58405 05 54 19.57 +47 04 38.5          15   T      D70

 非常に明るい月明か

 非常に明るい月明かりあり。
 2日連続の観測。特に変化なし。

About 2004年11月

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