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2007年12月 ?????

2007年12月01日

 今回は冷却CCDカ

 今回は冷却CCDカメラを冷やし過ぎないように-12℃程度で撮像したので、前回のようなノイズは出なかった。観測した時間が遅かったのでかなり西の空に低くなり、高度は29度での画像である。それでも月明かりの影響が無いので、前回写らなかった尾がわずかながら北東(左上)に向いて写っている。前回より写りは良いが、光度を測定すると16.1等(核光度)と予測どおりわずかに暗くなっている。
 画像では彗星がかなり右によって写っているが、実はこの右の方に5.9等の非常に明るい星があって、その強烈な光が邪魔して光度が正確に測定できないことが想像できたので、外に追い出したためである。
    PK07H010  C2007 12 01.56506 00 11 11.55 -12 31 29.6                      D70
    PK07H010  C2007 12 01.56697 00 11 11.54 -12 31 28.9                      D70
    PK07H010  C2007 12 01.56797 00 11 11.61 -12 31 29.3          16.1 N      D70

 188P/LINE

 188P/LINEAR-Muellerの初観測。
 この彗星は約9年周期で太陽に接近する。今回は2007年12月16日に最接近するが、地球との距離が離れつつあるのですでに暗くなりつつある。現在はうお座(みずがめ座に近い位置)にあり、ゆっくり東に移動している。光度は16.9等(核光度)と暗く、恒星よりもわずかにぼやけている感じで尾は写っていない。
0188P         C2007 12 01.57147 23 51 34.05 +04 32 16.3                      D70
0188P         C2007 12 01.57331 23 51 34.13 +04 32 16.6          16.9 N      D70

2007年12月02日

 月が東の低い山から

 月が東の低い山から昇ってくる0時30分までどうにか観測できた。まるで透明度の悪い満月の夜に14等級の彗星を撮像したかのような画像になった。他の観測者からは、この日、コマが50'近くあることが報告された。この画像は横幅が17'なので、コマの中心部のごく一部しかカバーできていない。全体的に白いのは空が明るいのではなく、全体が彗星のコマで埋まっているのだ。これだけ巨大な彗星は珍しい。
 肉眼でも見えていて、近くにあるペルセウス座二重星団の半分程度の印象だ。双眼鏡では丸くて白い、かなり淡い雲状に見える。月が昇ってきたら見えなくなる感じだ。

0017P         C2007 12 01.60291 03 10 54.95 +48 52 17.3                      D70
0017P         C2007 12 01.60409 03 10 54.79 +48 52 16.7                      D70
0017P         C2007 12 01.63891 03 10 52.84 +48 52 00.0          14.0 N      D70

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