P/2004 V5(LINEAR-Hill)
2004年11月17日
2003年にLINEARが発見していた小惑星2003 YM159がその後の観測(Catalina Sky SurveyのRik Hillの観測)で彗星であることがわかったというメールを受信した。しかも彗星核が2つに分裂しているという。光度を調べると18等前後。透明度が非常に良く、さらに高度が高ければ写らなくはない明るさである。
幸運にも16日~17日は寒気が訪れ非常に透明度の高い星空に恵まれた。
彗星がなるべく高い位置に昇るまで待って撮像した。1分露出の3枚の画像にはまったく写ってないが、1回だけ成功した2分露出の画像にわずかな像が写っていた。東側(左)の明るい核(A核)はすぐに認識できた。もうひとつのB核は探すのに時間を要したが、計算で求めた付近を画像処理しながら捜索すると、バックより少しだけ滑らかな点があることに気づいた。いつもより広い範囲を指定して重心計算をし、軌道を求めてみるとB核そのものであった。しかしB核はノイズレベルぎりぎりであり、精密位置測定を報告すべきかどうか判断に迷ってしまうほどである。A核は横に倒れただるまのような形状をしており、どちらが彗星核かわかりづらい。西(右)がわずかに明るい気がしたのでそちらを測定した。
幸運にも16日~17日は寒気が訪れ非常に透明度の高い星空に恵まれた。
彗星がなるべく高い位置に昇るまで待って撮像した。1分露出の3枚の画像にはまったく写ってないが、1回だけ成功した2分露出の画像にわずかな像が写っていた。東側(左)の明るい核(A核)はすぐに認識できた。もうひとつのB核は探すのに時間を要したが、計算で求めた付近を画像処理しながら捜索すると、バックより少しだけ滑らかな点があることに気づいた。いつもより広い範囲を指定して重心計算をし、軌道を求めてみるとB核そのものであった。しかしB核はノイズレベルぎりぎりであり、精密位置測定を報告すべきかどうか判断に迷ってしまうほどである。A核は横に倒れただるまのような形状をしており、どちらが彗星核かわかりづらい。西(右)がわずかに明るい気がしたのでそちらを測定した。
PK04V05a C2004 11 16.81486 09 37 01.01 +35 15 33.4 17.8 T D70 PK04V05b C2004 11 16.81486 09 36 53.09 +35 16 08.6 18.2 T D70