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P/2004 VR8 (LONEOS)

2006年03月04日

 1年3ヶ月ぶりの観測だ。
 風が強くて画質が悪い。
 彗星核が暗くて小さいのにしっかりと西(右)に向けて尾が伸びている。
 う~~ん、測定しづらい彗星だ。
 3月7日から8日明け方にかけて73P/Schwassmann-Wachmann 3彗星のC核と接近する。73Pも明るいので2つの彗星を同時に写すことができるだろう。

2004年12月13日

 11日に測定した位置は軌道計算の結果によると+/-3"ほどずれているらしい。1ピクセルのずれだ。
 名誉挽回のために今回は2分~3分露出で狙おうとした。しかしこの日はアライメントがミスっているのか特別に追尾精度が悪い。しかたないので1分露出に切り替えたが、その1分露出すら満足に追尾しない。
 えーーい、頭にくる!!
 40分もかけて画質が悪いながらもどうにか4枚保存した。
 測定しようとしても天体の面積が2ピクセル程度しかなく、周囲はノイズにまみれてまともに重心計算ができない。強引に精測して軌道を計算してみると、まあそれなりの軌道が計算できる。しかし、私のデータが軌道を悪い方向に引っ張っている感じがするので今回の精測データはゴミ箱に。
 ああ、あんな寒い思いをして粘り強く観測したのに.....。
 1枚1枚の星像が悪くても、彗星の移動に合わせて4枚重ねると下のとおり。ちゃんと写ってるではないか。でもモーションが怪しい?

2004年12月11日

 12月8日と9日の久万高原天文台の中村彰正氏の観測で彗星であることが判明した天体2004 VR8を観測してみた。この天体の観測は当夜の最大の目的であったが、危ないところで取り逃がすところだった。中村氏の観測により17.3~17.4等と暗いことがわかっていたので、南中を過ぎるするまで待っていたのだ。ところが、突然雲が北上し一面の雲。諦めきれないので雲の中ねばってねばって1時間。雲が少し薄くなった瞬間に1分露出を2枚撮像。そのうちの1枚にどうにか写っていた。その後は全面曇り。
 矢印の先にあるごく小さな点がその彗星だ。右上(北西)に小さな尾が伸びているようにも見えるが、この方向に尾が伸びるはずがないのでノイズだろう。

    PK04V08R  C2004 12 11.66671 03 34 28.52 +14 38 20.8          17.1 T      D70
    PK04V08R  C2006 03 04.61891 14 07 37.30 +13 51 18.3                      D70
    PK04V08R  C2006 03 04.62285 14 07 37.13 +13 51 19.1                      D70
    PK04V08R  C2006 03 04.62399 14 07 37.17 +13 51 22.2          16.4 T      D70

 
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