2018年一気にまとめ

 毎年のことですが、2018年もあっと言う間に年末になってしまいました。あれもやりたい、これもやりたいと思うばかりで、結局何もできず1年が過ぎ去った気がします。1年を簡単にふりかえってみました。

■元日
初日の出を見に行きました。この3年間は中土佐町の双名島が見える場所に行っています。毎年ぎりぎりに目覚めて大急ぎで走り、夜明け前までに少し星景写真を撮ったりしながら初日の出を待っています。金属製の三脚の冷たいこと!
当初立ち位置を間違えて変な場所から太陽が出てイメージと違う写真しか取れなかったので、皆が帰りだした頃になにか面白い構図で撮らなきゃと焦って撮ったのがこの写真。初日の出を撮る人を撮ったつもりでしたが、意外と面白い写真に仕上げることができました。
撮影場所はこの付近です。

2018年の初日の出
2018年1月1日7時29分
PENTAX K-5, PENTAX 100mm

■3月30日
3月になると春はもうすぐそこなはずですが、毎年のように雪が降ります。そのたびに今年ばかりはもう春は来ないと思ってしまいます(笑)。それでも桜は春の近さを感じているようできれいに咲きました。枯草の中から新緑が力強く芽生えてくるのもこのころです。

芸西天文台と桜
PENTAX K-5, PENTAX 対角魚眼ズーム

■4月7日
4月ともなるとアリが地上に出てきます。実家の庭に放置してあったルアーのボックスをなにげなく開けてみるとアリの巣になっていました。卵がたくさんあるということは女王アリもこの中にいるということ!しかしいくら探しても女王アリは見つかりませんでした。サテライトコロニーだったようです。女王アリはどこか近くの地面にいるのでしょう。飼おうと思っていたのですが、残念でした。
2018年は結構頑張って女王アリを探したのですが、一度は見つけたものの、枯葉の中に逃げられて捕まえることができませんでした。女王アリは売っているのですが、アリを購入するなど、田舎者のプライドが許しません(笑)。

ルアーとアリと卵
スマートフォンで撮影

■4月15日
休日の夕方、ISS(国際宇宙ステーション)が通過するというので芸西天文台に撮りに行きました。通過予報が出ているけど、まだ空がえらく明るいなあ。こんなに明るいのにみられるのかなあと思ってよく調べたら1日間違っていました。^_^;
明るくてまったくISSの光は見えませんでしたが、通過予報位置に70cm反射望遠鏡を向けて、電波時計の秒針をにらみながら、秒読み開始して連写してみたところ、しっかり写っていました。画像は空が暗くなるように画像処理してありますが、もともとはもっと白っぽいです。天文台からISSまでの距離は500kmから600kmくらいだったろうと思いますが、けっこう詳細まで写るものですねえ。

ISS(国際宇宙ステーション)
2018年4月15日18時49分撮影
芸西天文台 70cm反射望遠鏡, PENTAX K-5直焦点撮影

■4月28日
オークションで岩波講座基礎数学24巻を買いました。このシリーズは私が社会人になって東京に出た時、お茶の水の大手書店で買い物をしたときにレジでもらったチラシで配本中であることを知ったのでした。しかし給料が10万円くらいしかない時代に5万数千円の本が買えるはずはありません。数学への興味はずっと持ち続けていましたが、これまで職業であるコンピュータ関係の本ばかり読んできました。このところ少し余裕が出てきて数学の入門書を読む時間が出てきたことと、非常に安価だったので衝動買いしてしまいました。老後はこれを読みながら過ごします^_^

岩波講座基礎数学24巻

■5月3日
久しぶりに香川大学工学部に行きました。衛星搭載用のカメラの無線通信テストをやるというので、パソコンやオシロスコープ等開発機材一式をもって行きました。無線機の周波数の調整がわずかに狂いだしたのかなかなかカメラにコマンドが届かず試行錯誤しました。コマンドが受信できると、指定された画像データが最後まで送信できているので、カメラのソフトとしては正常に動作していることが確認できました。ただ、大きな画像の場合、途中から抜けが多いので調査したところ、カメラから電子系基板への送信ペースが速すぎて受信バッファーがオーバーフローしていることがわかりました。後日ソフトを改良して正常に送信できることを確認しました。
このカメラは静岡大学のSTARS-Meに搭載され、その後国際宇宙ステーションに運ばれ地上390kmくらいに放出されました。現在地球を周回しています。自分が苦労してソフト開発したカメラが宇宙を飛んでいると思うと嬉しいものです。

■5月11日
久しぶりに木星を撮ってみようと思って芸西天文台の70cm反射望遠鏡にPENTAX K-5を装着して拡大撮影をしてみました。1枚撮影だときれいに撮れないので、まず動画を60秒くらい撮影して、Registaxというソフトを使って動画をコンポジット(重ね合わせ)してみました。大気がそれほど安定してなかったので縞模様の微妙なところは写りませんでした。

木星
芸西天文台70cm反射望遠鏡/拡大撮影

■5月26日
日高村(高知県)の日下川調整池に虫の写真を撮りに行った帰りに、西に沈む星空を撮りました。驚いたことに、梅雨に入ってから飛び出すと思っていたホタルが少しですが飛んでいました。いつもホタルの飛ぶ星空を撮りたいと思っていたのですが、梅雨の頃と重なってなかなかチャンスがなかったのです。思わぬプレゼントでした。


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西に沈む星とホタル
PENTAX K-5, PENTAX 魚眼ズーム, ISO-3200, 10秒露出
7時30分から90枚撮影し比較明合成

■7月14日
今年は火星が地球に大接近しました。火星のオレンジ色が面積を伴って明るく感じました。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

火星と天の川
PENTAX K-5, PENTAX 魚眼ズーム
ISO-1600, 30秒露出

■7月21日
国営讃岐まんのう公園での星空ウォークに星空解説者として参加しました。この観望会には2013年から連続で参加させていただいています。主に四国のアマチュア天文家が望遠鏡を持ち寄って公園内に設置し、参加者の親子に星を見せるものです。最初の3年間くらいは望遠鏡の横で簡単に星のお話をしたり、多くの望遠鏡で見比べたりと気楽な参加を楽しんでいたのですが、それまで星空解説をしていたプロの方が来られなくなったので、私が代わりにすることになりました。この3年間くらいは私が素人の解説をしています。
今年は高知県側は良好な天気で楽しみに香川に向かったのですが、香川県側に入った途端遠くの方で落雷が見えたりして怪しくなってきました。高速道路を走っているときにすさまじい雷雨、そして美しい虹。暗くなるころには晴れ上がるだろうと思って走りましたが、途中で電話がかかってきてイベント中止の知らせが入ってしまいました。少し待ったら晴れるのにと思ったのですが、県や市では警報が出たらイベント中止という判断基準があるのでしょうね。
予想通り晴れたので、公園の職員さんや主催している教育委員会の方たちと星空を楽しむことができ、喜んでいただけました。

  
(クリックすると大きな画像が表示されます)

国営讃岐まんのう公園と通過する国際宇宙ステーション
PENTAX K-5, PENTAX 魚眼ズーム
ISO-800, 10秒露出, 28枚を比較明合成

■8月4日
今年も芸西天文台の一般公開は事故もなく楽しく開催することができました。
この日は「天体写真を撮ろう」というサブタイトルの日だったので、星景写真の撮り方を簡単に説明した後、ドームの横でサクッと撮って、「こんなに簡単に撮れるんですよ」って感じで画面を見せて驚いてもらったりしました。

芸西天文台と夏の天の川
PENTAX K-5, PENTAX 対角魚眼ズーム
ISO-3200, 30秒露出

■8月9日
夏は花火です。今年は須崎市の花火大会は芸西天文台の一般公開の担当と重なったので行けなかったのですが、高知市の花火大会を見ることができました。
弘化台から70mm望遠レンズで撮りました。遠いので、鏡川から打ち上げる花火は少し低いし小さいのであまり迫力はありませんが、筆山から打ち上げる大型のは音も迫力があります。70mmレンズ(APS-Cサイズカメラ)だとちょうどよい距離です。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

高知市納涼花火大会
PENTAX K-5, SIGMA 70mm Macro

■8月31日
8月29日(水曜日)から9月2日(日曜日)まで開催されていたPokémon GO Safari Zone in 横須賀に参加しました。
当初は高知から横須賀まで遠すぎるので参加するつもりはなかったのですが、ちょっと運試しと思って、抽選に申し込んでみたところ、なんと当選してしまったのです。休日は激戦になると思って平日を申し込んだのが良かったのかもしれません。
とにかく暑かったです。大都会の暑さは高知の暑さとは比較にならないですね。スマホが過熱して頻繁に停止するので、自販機で冷たい水を買ってくっつけています。
猛暑の中がんばった甲斐あって予定されていた非常に珍しいポケモンやアフリカにしか出ないポケモンを捕まえることができました。
この話だけでも1本記事が書けるのですが、文字数が非常に多くなりそうなので今日は書けません。

三笠公園にて
日陰でスマホを冷やそうとしているところ

■9月8日
7月に開館した高知みらい科学館(オーテピア)で「小型衛星の科学教育利用を考える会」という大学の先生方を中心にした研究会があって、私は招待講演者というたいそうな待遇で「人工衛星搭載カメラのソフト開発の体験談(PDF)」として30分間お話をさせていただきました。私は教育者でも研究者でもないばかりか、大学教育すら受けてないので、こんなえらい先生方(一般公演者や招待講演者は全員博士でしょう)の前で何かを話せるような人間でも立場でもないのでお断りしたかったのですが、「いろんな人が参加している会だから気軽にお話を」といわれて、人生1回くらいは体験しておけば、冥途の土産話にはなるだろうと思い、恐れ多くも参加させていただいた次第です。
下の写真は佐藤毅彦 氏(JAXA宇宙科学研究所)ですが、私も同じ位置に立たせていただき、どうにか30分で話し切りました。笑いも数回とれたし、「面白かったです」って言っていただいたのでもう思い残すことはありません。

佐藤毅彦 氏(JAXA宇宙科学研究所)

■9月24日
9月5日発売の星ナビ10月号のNews Watchのコーナーに記事を書かせていただきました。高知みらい科学館がオープンしたという内容です。
ご興味がある方もない方も星ナビバックナンバーから購入してご覧いただけたら嬉しいです。

■10月8日
金星が太陽と地球の間に回り込んできました。夜になると太陽と一緒に沈んでしまうので、芸西天文台に昼間行って太陽を撮りました。私の機材だと昼間の金星はどこにあるのか目で見えないので(ピントが合えば見えることがある)望遠鏡を向けることができないのですが、芸西天文台の望遠鏡はコンピュータ制御なので、画面に表示されている金星をクリックして、[目標天体に移動]ボタンを押すと正確に向いてくれます。青空に欠けた金星が銀色に輝いている様子が見られました。

金星
芸西天文台 70cm反射望遠鏡でコリメート撮影

■11月9日
芸西天文台に韓国の著名な天文家・李大岩(イ・デアム、Yi Dae-am)さんご一行が来られました。私は英語がしゃべれないのに困ったなと思っていたのですが、日本語が非常にお上手で驚きました。李さんは自撮り棒で盛んに撮っていらっしゃいました。

■12月15日
ウィルタネン彗星が地球に0.07天文単位まで接近して明るくなってきました。ちょうど、おうし座のプレアデス星団(すばる)のすぐ近くを通過したので探しやすかったです。半月の明るい月明かりがあったのですが、2.5倍の双眼鏡(ワイドビノ)でも存在がわかりました。
下の画像はPENTAX K-5内臓のアストロトレーサーという疑似的に恒星追尾してくれる機能を使って撮りました。

ウィルタネン彗星
PENTAX K-t + アストロトレーサー
PENTAX 100mm Macro
ISO-3200, 30秒露出x16枚をコンポジット

■12月30日
2019年1月5日発売の星ナビ2019年2月号にマックホルツ・藤川・岩本彗星の発見記事を書かせていただきました。今年2回目。通算3回目のNews Watchの記事になります。
ご興味がある方もない方も(2月以降は)星ナビバックナンバーから購入してご覧いただけたら嬉しいです。

 

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