日食当日、ツアー主宰者が気を利かせて宿よりも天気のよい場所へ早朝から移動したのが裏目に出た。現地は未明のうち雨模様で、雨こそ上がったものの雲行きは怪しく、皆既中(07:30 - 07:35)に照準を合わせたかのごとく曇ってしまった。
宿からは皆既が見えたらしい。晴天率が低く観測地として避けられた Hilo 市も晴れたそうだ。
森本雅樹教授の「皆さん、本影が近づいてますよ!」というよく通る声が印象的。
皆既中、突然夜になったと驚いた動物たちが鳴き、街灯が点灯する。気温も少し下がった様子。地平線全周が赤く染まる、東西南北の夕焼けが印象的である。目当てのコロナやプロミネンスは見られなかったが、一種異様な環境を体験できたことだった。