No.067 <比良>中谷左俣溯行
1994.09.04.Sun.晴れ
0745 木戸集落(130m) 発 湖西道路沿いの道に平熊さんの車を見つけた。「比良登山中」とだけ書いたメモがダッシュボードに置いてある。時刻は 0505... すると今頃は既に稜線へ出ているだろう。会えそうもない。残念。
大物からの林道に合流し、大岩谷を右に見て橋を渡る。
0910 堰堤(480m) ここから中谷にはいる。水量は左俣よりも右俣の方が断然多い。左俣の源頭方向には崖が見えている。
0920 発 全然水がないのでがっかりしつつ歩いているとやがて流れが出てきてホッ。渓流靴を履いてきたのでわざわざ水に浸かって歩くが膝まで達するほどの淵もない。右岸、左岸ともに崖が迫り河原はガレている。あからさまな崖崩れの後もあって落石が恐ろしい。高さ数メートルの小さな滝が連続するが面白いものではなく、標高 610 - 630m 付近にようやく登り甲斐のある滝が現れた。そのあとはまた河原が広くなってただのガレ歩きとなる。もう流れはない。
1000 (690m 地点) ひと休み。
1010 発 谷は次第に傾斜を増し、振り返ればびわ湖がよく見えるようになる。
1040 (875m 地点) ひと休み 手巻き寿司一本食べる。唾が出て具合がよい。2FU さんに教わった蒟蒻ゼリーなるものを試してみる。明らかに普通のゼリーよりは固い。プルンとして小休止にはなかなかよい。
2.5 万図ではこのあたりから崖が源頭に立ちふさがる筈なのだが、そんな崖は見あたらない。谷はとにかく真っ直ぐで上方にはコルのような地形が見えそこには樹木がある。積雪はもちろんないが、6 本爪アイゼンを装着する。
1100 発 このあたりの薮は刺も少なくさほど凶悪ではない。地面の傾斜が急にきつくなり、アイゼンがよく利いて助かった。
1110 (920m 地点) 稜線に出た。アイゼンを外しヘルメットも脱ぐ。
1120 縦走路(950m) 後でわかったが、ここは木戸峠とクロトノハゲのちょうど中間地点のようである。すると 2.5 万図の崖マーク上を気づかぬうちに通過したことになる。恐らく最後の急斜面が等高線を入れられない程きつかったということなのだろう。
1130 クロトノハゲ(930m) 昼食休止。おにぎり 2 つ。マンゴープリンと称する 250g 詰めの牛乳パックのような容器にマンゴージュースを固めたようなものが入っている。まあまあ旨い。
1200 発 天狗杉、キタダカ谷を通過して JR 志賀駅に向かうこの道はジグザグの緩斜面で歩きよいが握り拳大の浮き石がゴロゴロしていて難儀する。標高 400m 以下になると林道や砂防堰堤が現れて気温も急に高くなる。苦しい。
1305 木戸集落(150m)着
【湖西地方の田圃 バックは左・比良岳から北へ続く稜線】
歩行時間 0410
休憩時間 0110
合計時間 0520
この近辺の谷は北から「大岩谷」「中谷右俣」「中谷左俣」を済ませ、特に「中谷右俣」には積雪期に 2 度行っている。面白さからいえばやはり「中谷右俣」が水量も滝も多く一番と思う。大岩谷と中谷左俣はただガレを歩くだけで面白くない。危険度はどれも同程度と思われる。
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