メンバー:あきゆき、こまくさ
新大阪駅在来 12 番線で 0750 の快速比良ホリデー号を待つ。
茨木駅で「吹田」の腕章を付けたオババの団体が乗り込んでくる。イヤな予感がして隣に座ったオババの山行予定表を覗き見ると「堅田→平→権現山→蓬莱山→打見山→志賀駅」とある。一安心。京都からもハイカーが大勢乗り込んでくる。今日は山日和。堅田で大方のハイカーは降りてしまった。
0850 志賀駅着 駅出口は最後部なので私が一番後から出ることになる。ここで降りるハイカーは少ない。改札を出るとあきゆきさんとおや、こまくささんがいる。得意技の飛び入りか?芳子さんは風邪で欠席だそうな。残念。
0900 志賀駅(90m)スタート。打見山登山口を目指して登り始める。R161 を横断する信号待ちで花の終わった彼岸花を見つけてさっそく犬の散歩モード。球根がどうのこうのと言っていたら土地のお百姓が出てきて球根を分けてくれた。
湖西道路を通過しキタダカ谷を登って行く。ジグザグの道で緩斜面のわりには高度が稼げる。
堰堤を 2 つ通過するところで暑くなりカッターを脱ぐ。石ころゴロゴロの広いよく整備された道を登って行く。何度も通ったなじみの道。しかしここを登るのは 3 回目くらいかな?いつも下ってばかり。
あきゆきさんが体調不良らしくわき腹が痛いとのこと。こまくささんと二人して「いやー、50 歳前の 3 年間くらいでドンと体力が落ちるんですよ」などと暗いことを喋っている。うーむ、俺はあと 10 年か。
1000 565m 地点 一休み。
1005 発 さらに登ると谷から外れて稜線に近づき北側が明るくなってくる。天候はいまいちでいくら谷沿いとはいえあまりにも陽が射さない。
1025 天狗杉(730m) 登山道の真ん中にドンと居座る巨木。てっぺんは雷にでもやられたか、バキッと折れたようにも見える。しばし休憩。
1035 発 間もなく稜線に上がったと思ったらクロトノハゲ到着。
1100 クロトノハゲ(950m) 花崗岩の露出した展望のよい休憩適地である。数名休憩者あり。腹が減ったのでお握りを一つ食べる。
1115 発 名古屋弁の団体オババと遭遇する。
木戸峠へ向かう打見山のトラバース道は切り立っていて丸太橋が沢山かかっている。いずれも手摺りがなくしかし高度感はさほどなく落ちても這い上がるのに多少時間がかかる程度のものなのだがしかし冬は来る気がしない。吹き溜まりを這い上がれないかもしれないし。
で、この木道をオババ達は怖がって通れない。さっさと追い越したが確かにやや怖い橋が一つあってどうしても渡れないなどとわめいているのでこまくささんが人命救助、オババ達に手を貸している。アチコチの木には団体山行があることを示すように標識のようなものがかかっている。木戸峠から西へ逸れ汁谷方面へ下ると同じ団体所属と思われるオジジがいたのでそれとなく「今日はどちらまで?」と尋ねるとここいらだけという返事が返ってきた。恐らくゴンドラで登り降りなのだろう。リフトも営業している。
汁谷を通過して夫婦滝方面へ。細い谷沿いの道を緩やかに下っていく。夫婦滝はゴンドラで登ってきたファミリー向けの往復コースにもなっている。
休憩所みたいなところがあってなにかが奉ってあるらしいがそこを左に折れて登ると白滝山。すぐ右は夫婦滝なのだがとりあえず左へ。かなりの急坂を登りこれも水は乏しいものの谷沿いである。道がぬめっていていやらしい。やがて平坦な場所へ出たらそこは音羽池。左手が長池周遊ルートである。右手へ折れさらに急坂を少し登って白滝山に到着した。
1230 白滝山(1015m→1022m) 団体も来ない静かな山頂である。縦走路から少し入り込んだような場所で昼食大休止とする。私はみそ汁を作ってお握り残り二つ。食後の缶コーヒー。あきゆきさんから梨を貰う。こまくささんから梅酒と ナントカ 酒(何でしたかなあ?)のお湯割りを貰う。昨年末の稲村ヶ岳~バリゴヤ往復を思い出す。ビールも少し。しかし山頂でアルコールが入ると下りで眼が回るので困る。
いきなり大きなハスキー犬が現れた。随分空腹の様子である。よく見ると肩にはハーネスを付けているが腹から下が随分汚れている。飼犬には違いないがハイキングに連れられてはぐれたか捨てられたかであろう。我々の非常食は大半こいつに取られてしまった。
1320 発 来た道をそのまま進めば伊藤新道経由で牛コバへ下るのだがそれではあまりにあっけないので音羽池方面へ下ることにする。さらに長池へ。これを一周し途中で小さな栗を拾う。いいお土産ができた。
1350 長池のほとり(960m) さて、また音羽池へ逆戻り。さらに夫婦滝方面へ下る。
1415 夫婦滝(830m) 団体が何かモメている。小屋で休憩。滝は白滝谷の下りからは見えず、別の滝見ルートがあるそうなのでそちらへ向かう。小屋は滝の上にあってそこから滝壷まで下る道がついている。二本筋の立派な滝でなるほど、それで夫婦というわけか。
小屋へ戻りさて、牛コバへ向けて下り始める。
1435 発 白滝谷を下る。結構いい雰囲気のルートである。谷自体は巨大な岩がゴロゴロしていて谷歩きの対象として面白いかどうか疑問だが。
標高 650m 付近で東へ登る枝谷を見つけた。これが葛川越の歴史的ルートなので注意していたのだが、支流は見つけたものの道はやはりなかった。以前にびわ湖側からこのルート・大岩谷を遡ったが道はなく、結局谷を詰めて烏谷山へ出たことがある。烏谷山から縦走路を南下すると葛川越を示す標識があったがエアリアマップのガイドにあるように廃道となっていて完全な薮道なのだろう。
1515 牛コバ(490m) 林道に出た。水が湧いていたので水筒に詰める。当初の計画ではここから奥ノ深谷を登り大橋小屋、奥山小屋を通過して南比良峠経由、比良駅へ下る予定であったがスタートが遅かったので断念した。林道を下り坊村へ。
1605 坊村(315m) 京都バスは 1706 発、出町柳行きである。誰もいないのでバス停の標識付近に陣取りバスをじっと待つことにする。ホット缶コーヒー一本。こまくささんはいっときもじっとしておらず、アチコチしてススキやサンショウを採取したりしている。
歩行時間 0545
休憩時間 0120
合計時間 0705
1706 のバスはやや遅れて到着。乗客は一人もおらず楽々座れた。
先日薮山突撃隊がテントを張った横を通過し、ヘク谷出合を眺めさらに平のバス停をしみじみ眺めて(ひぐらしさん、お元気ですか)バスは行く。平で江若バスに積み残された乗客はそう多くはなく当バスの混雑はたいしたことがなかった。そのうち寝てしまった。気がついたら出町柳。
京阪電車の駅であきゆきさんは 1836 の急行に、こまくささんと私は 1846 の特急に。淀屋橋まで 450 円というのは JR や地下鉄と比べて如何にも安い。なぜこうも違うのか?
帰宅後、2 アマ学科の残りを片づけ、モールス符号 60 字 / 分を 15 分間聴いて、23 時過ぎに寝た。