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No.092 <比良>蛇谷ヶ峰

1995.11.03.Fri.晴れ

メンバー:すずのこ

湖西線・近江高島駅で電車を降り、畑行きのバスを待つこと 30 分。座れたがバスは満員となった。

0925 (255m) 畑を歩き始める。大方の人はボボフダ峠を目指して行った。2 名、我々と同じ方面へ来る人あり。釣瓶岳へ向かうそうな。あとでヨコタ峠近くで再会することになる。
農道へ入る寸前、下ってくるハイカーとすれ違う。「霊仙山へ登りたいのだが降りる駅を間違えてしまった」とのこと。あまりのオオボケぶりに言葉を失うが、せっかく来たのだからと蛇谷ヶ峰へのルート案内をしておいた。

林道からやがて舗装道路が尽き農家へ出た。エアリアを見つつ農道を歩くとそれらしいルートが見つかった。非常にきつい傾斜でジグザグの道が少し続けばやがて上に見えていた林道を渡ることになる。2 回林道を通過したらあとは山道らしくなってきた。

1015 (700m)歩き出して 50 分になるので一休み。毎度のことながら歩き始めの 30 分はなかなか辛い。
1020 発 快適な山道を登って行く。高度が上がるにつれ後方のびわ湖が見え隠れする。まもなく地蔵峠。このあたりマップにない道が交錯しており特に武奈ヶ岳方面からの縦走では要注意である。少し南へ登って...

1035 地蔵山(790m) テレビの共視聴か、UHF アンテナが沢山建っている。太いケーブルも地面を這っている。山名を示す札はなし。
1045 発 来た道を下り下草もよく刈り取られた広い道を進む。東六甲縦走路に似た緩い下りと登りの連続であるが概ね下りである。ときおり紅葉が現れる。
ヨコタ峠寸前で先ほど釣瓶岳へ行くと言っていた 2 名に出会う。こんなところで会うとは彼らはボボフダ峠を経由したのかもしれない。

1110 ヨコタ峠(635m) 横谷ともある。通過。
1135 ボボフダ峠(655m) 妙な名前である。畑からのハイカーは概ねここへ直行するようで本日我々と同じルートを取った人はいなかった。
1145 発 西に蛇谷ヶ峰・南尾根を眺めつつ緩い登りの末に西へ曲がって急坂がしばらく続く。すずのこさんが「腹へった」を連発されるが間もなく頂上なのでしばらく辛抱していただくことにする。登り切り北へ向きを変え南尾根の平坦路に入ったらまもなく蛇谷ヶ峰頂上。

1235 蛇谷ヶ峰(901m) 湖北が一望される。伊吹山が霞んで見える。
南の格好のよい山容は武奈ヶ岳か。その手前、影になっているのは釣瓶岳だろう。鉄塔のあるカラ岳はすぐに同定できる。するとその東の一番高い山がシャカ岳。寒風峠への下りがストンと落ちていてきつそうである。リトル比良北部も岩肌が露出していたりしてなかなか険しそう。武奈ヶ岳の東に人工物らしいものを山頂に持つ山が見え、多分あれは打見山

西方向、丹波の山々はどれがどれやらさっぱりわからない。
頂上は結構賑やかであるが武奈ヶ岳ほどではなく誰に遠慮することもなくゆっくり休める。天気もまあまあよく陽が射せば暑いくらい。
お握りを食べみそ汁を作る。すずのこさんからティーバッグ式レギュラーコーヒーを 2 杯分いただき、2 杯とも飲んでしまう。山でのレギュラーコーヒーは格別である。

ハンディ機を取り出して届く筈もない六甲向けにある局を呼んでいたら、JH3IUW・魚波さんが 433.00 MHz で「フレンド局、応答局!」と叫ぶのが聴こえたのでお久しぶりと声をかける。R161 を北上中とのこと。双眼鏡があれば見えていたかもしれない。

1405 発 天気がよかったのでつい長居してしまった。西向き桑野橋方面へ下る。予定では今経てば 15 時過ぎにはバス停着になる。バスの時刻は 1549 であるから充分余裕があるはずである。

西に見えるマイクロウェーブ反射板の横を通過し、自然林の中を緩やかに下って行く。時折見える紅葉が綺麗である。
緩やかなのでなかなか高度が下がらない。マップルートではバス停まで 90 分だったのでそれなら 60 - 70 分で着くだろうと踏んでいたら大間違いだった。大方長いめに記載されているマップタイムはここだけ正確だった。

林業作業者のものと思われる車が数台停まっている。ここから林道。つづら折れの緩斜面でなかなか高度が下がらず焦る。やがて安曇川が見えたので林道をパスし急降下の道を選ぶ。どんづまりで私有地を歩くはめになった。

1530 桑野橋バス停 座り込んでバスを待つ。比良山系の北の端だけあって空が開けている。

歩行時間 0410
休憩時間 0155
合計時間 0605

1549 空っぽのバスに乗車する。
蛇谷ヶ峰には朽木温泉がセットになっているようで朽木学校前ならびに朽木役場前バス停からハイカーが沢山乗り込んできた。バスは満員。しかし、往路、復路とも平~堅田間ほどの混みようではない。

安曇川駅に着いて時間があったので缶コーヒーを飲み、ホームに上がって比良山系を望む。真西に蛇谷ヶ峰のたおやかな姿が美しい。南の端には武奈ヶ岳。ここいらが武奈ヶ岳を望める南限である。少し南に下ると武奈ヶ岳はリトル比良に隠れてしまう。


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