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No.097 <鈴鹿>花の藤原岳

1996.05.12.Sun.雨のち快晴

メンバー:あきゆき夫妻、やま岳一家

0400 起床 小雨が降っている。

0455 出発(0km) 吹田 I.C. から名神に入る。京都あたりで雨が酷くなり余程引き返そうかと思ったが...
大津 S.A.でガソリン補給。

0550 彦根 I.C.(109 km)通行料金 2900 円。R 306 を東へ向かい、鞍掛峠を越えて藤原町へ。やや行きすぎてしまった。このあたり入り組んでおり、マップどおりにはいかない。役場で U ターン、さんざんウロウロしてやっと坂本谷堰堤を見つけた。

0710 坂本谷堰堤着(151km) さて、出発まで 50 分もある。しばらくしてそれらしい岐阜ナンバーが通りかかるが U ターンしてしまった。(・_・?) 45 分頃あきゆきさん夫妻到着。やがてやま岳さんとご両親が出てこられて皆で挨拶。

0800 出発 高度計は車デポ地で 250m に合わせる。しばらく舗装道路を行き藤原岳裏登山口という所から取りつく。スギ、ヒノキの植林された間のジグザグを行く。道はぬめっていて帰りの受難が予想される。緩斜面でちょうど志賀から打見山へ登るルートに似ている。○合目という表示がたびたび現れるがなんかの参考になるのか?

1010 960m 地点 尾根に出て展望もよく日当たりも良くなったあたりでカタクリ発見!諦めていたのに!!この後樹林帯を過ぎて気持ちのいい広い尾根道となる。山野草を観察しながら至極のんびりと進む。やがて避難小屋に到着。避雷針あり。中はあまり快適でなさそう。

1045 藤原山荘(1120m) 便所があって臭い場所でしばし休息。手元の高度計は 1120m を指している。しかし、南に見えるたおやかな藤原岳・1120m 山頂は明らかにここより高い。稜線は笹に覆われ、登山道が一筋の線に見える。那岐山を思い出させる風景である。
ずいぶん腹が減ったがまあ頂上まで行こうということになった。
1105 発 背丈ほどの笹をかき分けぬかるみを下る。これが嫌いなのだ。間もなく鞍部を通過し登りに変わる。ぬかるみは続く。なんとか滑り転けることなくひょこっと展望丘と称される藤原岳頂上に着く。

1120 藤原岳(1160m→1120m 修正) 眺望が良いはずだが霞んで見えない。伊勢湾らしい海面が見える。
リュックを降ろし昼食。昨日仕事の帰り道に買ったパン 3 つ。あっと言う間に全部食ってしまいそれでも腹が減るので非常食にまで手を出した。やま岳さんの母上がお握りを下さろうとするが余程がっついてるように見えたのかな (^^;) やま岳さんがドリップコーヒーをいれてくれる。やはりドリップは旨い!ここまで水気なし。随分汗をかいたがさほどノドも渇かず、日常的水太りであろう。ここらで少々体をイジメねば。

1200 発 同じ道を引き返し藤原山荘へ。ぬかるみの下りはかなわぬ。
1215 藤原山荘(1070m) 天狗岩へ向かう。山荘から北は露岩があったりしてカルスト的地形である。広い稜線は足元に小さな草花が咲いていてとても雰囲気がよい。バイケイソウの群落はキャベツ畑のようである。

1245 天狗岩(1170m) 特に何もないが本日の最高地点。来た道を振り返れば藤原岳の三角錐が顕著である。そういえば昼食のときに気づいたが山頂の南西側は結構鋭く切れ落ちていた。
しばしの休息の後来た道を又少し引き返し分岐点から白船峠(白瀬峠)へ向かう。あとはほとんど下り一方。疎らな樹林帯、草原風あるいはときに背丈ほどの笹薮を通過し送電線の鉄塔を 2 つクリアする。最初の鉄塔手前に又カタクリを見つけた。鉄塔下は草も刈られ吹きっ晒で寒いこと。天気は回復するが風が強くなるという天気予報は当たった。眺望良好。マップを見てこの後のルートを眼下に予想する。

1340 白船峠(995m) 数人休憩している。缶コーヒーを空ける。近頃山ではこればっかり。
ここは日当たりが良く、風も吹かず、空を見るともう雲一つもない。カタクリが群生している!ここいらがカタクリの一番多いところか。

ペンタックス 67 を持った人が御池方面へ登って行った。カメラと言えばあきゆきさんはいつものニコン NEW FM2 に今日はマイクロニッコール 105mm。やま岳さんのは新しいシステム(APS)だろうか。異様に小さい。

1350 発 尾根道を下って行く。やがて水の湧いているところを通過。この後一番下まで水はない。相変わらず植物が多い。まもなく谷の地形(坂本谷)となりゴロゴロ岩に難儀しつつ下る。幸いにもまったく水のない谷で足元がびしょ濡れとなる事態は避けられた。

あるところで滑り転けてしまい、余程の難所なのであろう後続も同じ箇所で次々転けるのが不思議 (笑)。下りは疲れているし登りよりも余程注意せねば。
数回の休憩の後堰堤が見えてきた。2 つ目を越えたら車のデポ地であった。

1530 坂本谷堰堤。皆さんお疲れさまでした。

 歩行時間 0620
 休憩時間 0110
 合計時間 0730

1550 発 藤原町からしばらく抜け出せず難儀したがなんとか R 306 に入ることができ、名神の渋滞も天王山トンネル先頭約 5km のみ。高槻あたりで奈良の花沢さん(JK3UFJ)バリエーションしか経験なく今はファミリーハイクのみという方の CQ を見つけたので帰宅まで山の話をして過ごした。冬の北鎌尾根(槍ヶ岳から上高地への下山ラッセルに難儀し同時に下山していたパーティ 3 つのうち 1 つが全滅した由)とか、冬の屏風岩単独登攀とか、谷川岳単独登攀とかいろいろな話を聞き、今は大峰に興味を持っているとのこと。また藤原岳のカタクリの話をしたらたいそううらやましそうであった。いずれ同行できればいいが。山の経歴を自慢するでなし、嫌味の全然ない感じの良い方である。年齢はあきゆきさんくらいらしい。西大寺の JK3SYH 局のことももちろん紹介しておいた。(^^)

1750 自宅着。


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