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No.098 <比良>武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰

1996.05.26.Sun.快晴

0430 起床

0525 自宅発

0743 比良着 頼りにしていた 0747 の江若バスがないと聞いてがっくり。始発は 0824 だそうな。

0745 歩き出す R161 へ向けて一本道の歩道を進み、R161 を挟んで正面が神社。右折してすぐに左折。適当に歩いているとやがて見慣れた別荘地が見えてきた。ん?これはイン谷口からノタノホリへ向かう道ではないか。もうここまで来たか。引き返すとすぐにイン谷口方面を示す立て札が見えた。

0825 イン谷口 長丁場になるのでなるべく休まないことにする。
0840 大山口 ここからダケ道に入る。このあたりはまだまだ元気でどんどん進む。
0955 北比良峠 おやもう着いたか。案外早いなあ。腹が減ったのでお握りを 1 つ食べる。それにしてもきょうは暑い。
1000 発 比良ロッジの自販機でファンタグレープ(\160)購入。武奈ヶ岳での楽しみにとっておく。

イブルキノコバ付近は水が流れていて運動靴では気を使う。オバハン連中を片端から追い越していく。狭い谷道のようなところを通過して頂上直下はちょっとした岩場。ここでもおっちゃん 2 人が「足が折れるぅ、」などと弱音を吐きつつ歩いている。さっさと追い越す。ハイペースのせいかそろそろ疲れが出はじめる。

1055 武奈ヶ岳(1215m)着 お握り 2 つと先ほど買ったファンタグレープ。腹がダボダボ。ちと具合悪いかなあ。北にはこれから目指す蛇谷ヶ峰が遠い。約 10Km の距離である。
1110 発 結構急な下りだがすぐに緩斜面となる。エンレイソウ、チゴユリ(?)発見。道の両脇には根曲がり竹のようなのが生えている。確かに根は曲がっている。かなり細いが。試しに齧ってみると結構いける。

1125 細川越 ここからまた登り返す。たびたび立ち止まることが多くなってきた。おっちゃん 1 名に追い越される。追い越されたのは本日初めて。

1145 釣瓶岳(1098m) 数名休憩している。先ほど私を追い越したおっちゃんが「ナガオ尾根を知ってるか」と尋ねてくる。
ん?マップを見れば確かにその尾根はある。点線は市町村境界線である。コンパスで方向を定めて探せばうん、この尾根かな?道ははっきりせず、激しい薮である。
「長袖、手袋、ヘルメットが必要ですね。雪のある季節の方がいいのでは?」と返答する。
おっちゃんは諦めた様子で武奈ヶ岳へ引き返していった。

1155 発 まだ蛇谷ヶ峰が見える。武奈ヶ岳からの景色と全然変わらぬ。一向に近づいてこないとがっくりくるので今後進行方向はなるべく見ないことにする。幸か不幸か樹林帯に入って景色は見えなくなった。縦走路は全体に渡って何の問題もない。いつ着くかなどと考えつつ歩いていると見覚えのあるテレビアンテナの山頂にひょこっと出た。おお、懐かしや。

1235 地蔵山(800m)着 随分疲れてきた。1995 年 11 月にはここから蛇谷ヶ峰までちょうど 2 時間だったので疲れていることを考えても 15 時には到着するはずである。一安心して休憩も長くなる。持参の缶コーヒーを一つ空ける。

1250 発 さてここが問題。少し下って地蔵峠。ここの四つ辻は少し登ると二俣になっている。右へ下れば畑へ降りてしまうと思い込み、左へ進路を取ったのが大間違い。コンパスを見れば西又は西北西へ向かうばかり。マップでは北東へ向かうはずである。右手は山、左手は谷で道の様子にも見覚えがない。どうもおかしい、引き返そうと思ったのは 725m 地点。既に 20 分も下ってしまったあと。
1310 来た道を登り返す。余程このまま下ってしまおうかとも思ったが。ここでは脚力もさることながら精神的に随分参ってしまった。

1325 地蔵峠 50 分間のロスである。縦走路に座り込みこのまま畑へ下ろうかと思案していると下から家族連れが登ってくる。尋ねてみると蛇谷ヶ峰から来たとのこと。桑野橋を 0830 頃出たというから安曇川からの始発のバスであるな。ここから武奈ヶ岳までは 2 時間もあれば到着する。北比良峠までは 3 時間。ロープウェイの最終が 17 時とのことなので、安曇川からの始発のバスで逆ルート縦走も可能であることが判った。しかも 60 歳くらいの高年ハイカーと小学校 4 年生連れである。
1330 このパーティとしばらく話し、気を取り直して蛇谷ヶ峰を目指す。ときおり見える蛇谷ヶ峰はまだまだ遠く思われる。いかんいかん、見てはいかん。縦走路全体に渡ってさほど激しい起伏はないが、体力が目に見えて落ちてきているのでかなり辛い。

1345 ヨコタ峠 通過。
1405 ボボフダ峠 ここからは登りになるのでお握りをさらに 1 つ食べる。休憩もさらに伸び、ボーッとしている時間が長くなってきた。休憩の姿勢もだらしがない。
1420 発 さて、30 分も歩けば休憩して良い事にしさらに歩く。時計を見れば歩き始めてまだ 6 時間半しか経っていない。たかが知れているではないか。なぜこんなに疲れるのか?地蔵峠で道を間違わねばそろそろ蛇谷ヶ峰の頂上にいるはずだがそんなことを考えてもしょうがない。わずかな登りでも立ち止まる回数が増えてきた。やがて西に蛇谷ヶ峰の南尾根が見えてきて、道は西へ直角に曲がり、いよいよ急坂。この僅か 100 メートルの高度差でなんと 3 回も休んでしまった。そろそろ限界か?急坂が終わり、ホッとしたが緩斜面がいましばらく続く。

1510 蛇谷ヶ峰(900m)着 霞みがかった景色を見てああ、いいなあと思っただけで長い休憩に入る。休憩と言うかザックを枕にカエルのようにひっくり返る。といって眠り込むわけでもなくうつらうつら。夕方の陽光もまだまだ鋭くたまに吹く風は心地よいが、残念ながら凪に近い状態である。2 本目の缶コーヒーを空ける。

さて、これからどうするか。朽木へ下る道は長いし、武曽口方面へはもっと長い。このルートは直接近江高島へ抜けるので北部比良完走というにふさわしいルートであるが長い林道を歩くのはもうかなわぬ。結局昨秋と同じく、最短でバスに乗れる桑野橋への道を選んだ。
最終バスは桑野橋 1752 である。桑野橋まで昨秋、1 時間 25 分かかっているのでここを 1625 に出ればぎりぎりということ。大事を取って早目に出発することにする。

1600 蛇谷ヶ峰発 一旦鞍部に向かって急坂を下りまた急坂を登ってマイクロウェーブ反射板の横を通過しこんどは結構きつい坂を下っていく。蛇谷ヶ峰は安曇川駅から見れば非常にたおやかなのだが東西には傾斜がきついらしい。
リスを見つける。黒っぽく、ドブネズミのようである。

1645 林道(540m) これからは傾斜もなく距離は長いが楽になった。

1710 桑野橋バス停(235m)着 時刻表を見てびっくり。最終バスは 1752 から 1735 に変わっていた。ちゅうことは予定ぎりぎりの 1625 に蛇谷ヶ峰を発っておれば最終バスに間に合わぬ事態も有り得たわけで、比良からイン谷口へのバスといいあらかじめ調べ直しておくべきだった。因みに今年は 4 月 1 日から 11 月 30 日までこの時刻表どおりだそうである。これの前は 1628 発である。

 歩行時間 0720
 休憩時間 0205
 合計時間 0925

自販機で CC レモンを買ってバスが来るまで待つ。

1735 桑野橋発 安曇川まで 860 円。安曇川駅でドリンク一本。
安曇川から新大阪までは1420 円。
湖西線の車内で残った 1 つのおにぎりを食べる。今日は夕食は要らないな。新大阪駅で缶コーラ 1 本。
21 時頃帰宅。寝るまでにリンゴジュースを 3 杯くらい飲んだ。今日はよく水気を摂った。


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