| Homepage | Heavens & Optics | Hiking | Ham Radio & Others | Link | Author | Mail |

No.129 <丹波>鋸山から三尾山 2

1998.11.29.Sun.快晴.

0630 自宅発 中国道・宝塚~西宮北・上下線とも、24 時間工事が行われており(確か 12 月 9 日まで)朝から渋滞とはついてない。丹南篠山 I.C. を出てしばし迷うも GPS に助けられ、無事予定どおり乗竹の集落路肩に車を停める。
0755 乗竹集落(74km) えらいことに気がついた。立体ガレージのキーを鍵穴に刺したまま放ってきたようだ。車内、どこを探しても見つからない。自宅に電話してみるが(ドコモ・アナログ 圏内)家族は皆出かけた模様。取り敢えず顛末を留守電に吹き込んでおく。

0815 乗竹発 精神にやや動揺をきたしながらも歩き始める。大豆収穫中のばあちゃん達に片端から目礼する。見慣れない車も怪しいものではないことがわかるだろうか。

0845 高坂集落 とりつきにしばし迷うが無事入山口確認。早速小粒のノイチゴ発見。しかしパスしておく。東鏡峠経由栢野への道は 5 年前に歩いたときより荒れていて、たまのハイカー以外に、もはや利用者はいないと推定される。ビニルテープが点在するが、すぐに見失う。傾斜が予想以上にきつく案外苦しめられた。あのときは小雪が舞っていた、、、
0925 やや東に寄りすぎかと考えつつ歩いていたら、出た稜線はちょっとしたピークだった。GPS によると東鏡峠はこれより西へ約 200m。
0930 東鏡峠 ここも 5 年前とは様変わりしている。高坂、栢野へ下る道らしい道がない。
0935 発 高度差 30 - 50m のアップダウンを繰り返し、4 つ目のピークが最初の目立ったピーク、本日の最高峰、鋸岳までは 10 以上のピークをアップダウンせねばならないことを 2.5 万図であらかじめ確認しておく。

【東鏡峠】

1035 鋸岳 と思ったら一つ手前のピークらしい。高度計は 610m を指しているが GPS は西へあと 100m だと主張する。マップ、地形と睨めっこの末間違いを確信、西へ向かって一旦急降下する。
1050 鋸岳 山名表示があった。頂上も平たく休憩しやすい。ビスケットとチーズカマボコで中休止。水無しでビスケットが食えたのは不思議。

【鋸岳】

1115 発 さてここからの道がわかりにくいのだ。5 年前は尻をくっついて行っただけで頭を使っていない。しばらく西へ進むと赤いビニルテープに「左・佐中峠、鏡峠 右・展望、旧道・狭い」とある。2.5 万図では右(西)へ進まねばならない。すぐ強烈な藪になり、さらに絶壁の上に出た。おそらく探せば道があるのだろうが、引き返す。
左の道は尾根を南へどんどん下っていくようでこれはヤバイと稜線方面へトラバースしつつ西方向へ。先ほどの絶壁は巨岩であった。この裾を巻くとやや広い尾根が現れ、ビニルテープも散見される。うむ、これじゃこれじゃ。「この岩右巻き→鋸岳」のビニルテープを発見。真新しい鹿のフン発見。

しばらくして老ハイカー夫婦と擦れ違う。鏡峠から鋸岳へ向かう由。この話を聞いて油断したか、佐中へ下っていくような雰囲気の広い道に出てしまった。随分進んだが、GPS の表示する鏡峠までの残り距離は 300m をボトムにまた離れていく。これは間違っていると引き返せば西方向へ広い分岐があった。なぜ下りでこれを見逃したか不思議なほど広い立派な道である。ナビを見ながら進んでいくと残り距離がどんどん減る。間違いなさそう。因みにこの付近、GPS に表示される経緯度を 2.5 万図に当てはめても道など全然ない。

【黄葉】

1225 鏡峠 ふう、ルートファインディングが難しい。このあたり、2.5 万図にない道が交錯していて困る。さて、ここは 4 年前、2FU さんと一緒に夏栗山、黒頭峰経由で来た場所である。景色にもしっかり見覚えがある。三尾山への登りに備えてチーズカマボコ。
鉄砲を持ったおっさんから声がかかった。「どっちへおりるんか?」西へ登るというと「そうか、東へはわしらが行くから気いつけてな」な、なにを。気をつけるのはあんたらの方じゃ。5 年前の山行当日、この近くで山菜取りの人が誤射殺されている。

1240 発 目の前の急坂を登り始める。かなりきつい。この先もマップにない道が沢山あって困る。ともあれ方角を見定め高い方へ。425m の鏡峠から僅か 160m の高度差しかない三尾山(586m)だが、アップダウンが多くて結構消耗する。何度か休みつつ、、、途中、狂い咲きのミツバツツジスミレを見つけた。頂上近く、覗き岩付近にヒトのフン発見。

【ミツバツツジ】

1345 三尾山 先客 3 名は入れ違いに下っていった。間もなく幼稚園児連れの家族到着。三脚を取り出して記念写真を撮っている。さらにコリーを小さくしたような「チビ」という名の犬を連れた年輩のご夫婦が上がってきた。しばらく犬と遊ぶ。猟師よけに鳴らしていたラジオを消す。

【三尾山城址】

さて、カップヌードル(大)を食べてひっくり返り真っ青な空を見る。気温 10℃。短い飛行機雲を曳いた航空機が絶えず視界に入る。遠望はあまり利かないが、今しがた歩いてきたルートとその向こうの御獄、西ヶ岳が夕日に映えている。夏栗山黒頭峰は逆光になって真っ黒。

【今日のルート(遠くに御獄と西ヶ岳)】

1450 発 頂上直下の分岐点を右に折れ、僅かな急降下とあとはのんびり歩いていたら東中バス停、黒頭峰、佐中ダムの分岐に出る。左に折れ、緩斜面を下る。ちいさなトカゲが横切る。沢を動物がものすごい勢いで走っていく。あのピッチはイノシシだろう。綺麗な紅葉を見つける。

【紅葉】

カップヌードルの具であろうか、ほうれん草らしきものが歯に引っかかっているのが先ほどから気になるのでやや厚めの葉を拾い、ゴシゴシやったら逆効果、その葉の破片まで一緒に歯と歯の隙間に食い込んでしまった。舗装道路に出た。今度は小枝を折って半ナマの先端で歯をゴシゴシやってたら見事、ほうれん草と葉っぱが外れた。

佐中ダム横を通過。4 年前は佐中ハイマート前に車を停め、2FU さんと一緒に夏栗山から黒頭峰、三尾山を回ったのだった。舞鶴道をくぐって間もなく、動いているのかどうかわからないボロの清涼飲料自販機がある。これも思い出の一つなので、聞いたこともない銘柄のサイダーのボタンを押すとなんと三ツ矢サイダーが出てきた。きっちり 120 円。しばし歩き続け、車デポ地近くにまた自販機を見つけた。今度はデカビタ。
1605 乗竹 あーくたびれた。靴を脱ぎ、足を曲げたり延ばしたりしてから帰途に就く。

歩行時間 0600
休憩時間 0150
合計時間 0750
ピカチュウ  24250 歩

5 年前、同じルートを一時間近く短いタイムで歩いている。タフな藪山突撃隊に引っ張られたのであろう。つくづく彼らの脚力に恐れ入る次第。

1625 乗竹発 中国道は宝塚を先頭に神戸・三田 I.C. まで 12 キロ渋滞しているそうな。前回、下手に渋滞を避けようとして泥沼に落ち込んだので今日は覚悟を決める。90 分間ばかり、時速 5 - 10 キロの世界に沈殿する。

渋滞していると必ず路肩を走るバカモンがいるがそやつら同士が追突事故を起していた。元々渋滞中なので別段迷惑にはならない。

1915 帰宅(142km)

ガレージに刺しっぱなしの鍵束は同じ鍵穴を利用する他の人がはずしてキーボックスの上に置いといてくれたらしい。


| Back |