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<200mm望遠レンズによるリニア彗星 C/2001 A2>


ミラ 『ついにリニア彗星 C/2001 A2が北上してきたぞ』
Y子 『”ついに”って、結構前からも見えてたじゃないですか』
ミラ 『そうなんだけど、一旦南に下がって日本からは見えなくなってたんだ。』
Y子 『ってことは南の国の人たちは最も太陽に接近していたリニア彗星を観測できたわけね。』
ミラ 『そう言う事。3等星で肉眼でも見えてたらしいよ』
ミラ 『左の写真は2001年7月1日2時58分から3分間露出したリニア彗星の写真だ。』
Y子 『へーっ、右上に針のような尻尾が写ってるじゃないですか。しかも完璧にガイドできているし。』
ミラ 『そうだろう。今回はASA800のフィルムを使ってみたんだが粒子が結構細かく綺麗だ』
ミラ 『下にもっと近くで見たい人のために拡大写真を掲載しておいたぞ』 
ミラ 『これが3500mm相当にトリミングしたリニア彗星だ。』
ミラ 『この範囲内に12.2等の恒星まで写っている』
Y子 『へー、200mm望遠レンズでも12.2等まで写るんですね。』
ミラ 『そう、明るい小惑星だったら写るってことだよ』
ミラ 『ところで、ここに写っている恒星はすべてリニア彗星よりはるかかなたにあるんだよ。』
ミラ 『彗星の距離は、現在最接近している火星よりさらに半分の距離にあるんだ。それだけ地球に接近しているってことなんだね。』
ミラ 『周辺に写っている恒星は太陽系のはるか外側の天体で、彗星との距離の数百倍、いや数千倍以上遠くにあるかな』
Y子 『そんなことを想像しながら望遠鏡でじっと観測していると怖いくらいに宇宙の広さを感じますね。』




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