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わし座新星 Nova Aql 1999 No.2

1999年12月1日 わし座に肉眼で見られる新星が発見されました!!

[わし座新星の写真]
大きな画像は写真又は、ここをクリック
 1999年12月1日、わし座に明るい新星が発見されました。
位置は α=19h23m05s.38, δ=+4d 57'20".1(2000.0)
わし座のδ星のすぐ北です。
 1999年12月3日現在増光中です。視力が0.8程度の私でも、わし座のδ星の右にそれと同じ位の明るさの新星があることがわかります。望遠鏡で観測するとδ星より少し暗いことがわかります。私の観測では3.8等程度と感じました。
 肉眼で見られる新星は大変珍しいものです。
 もともとこの位置には16等の星があったという情報があります。つまり、いつもは16等(60cm F3.5程度の反射望遠鏡でもやっと観測できる程度)という大変暗い星なのですが、連星(すぐ近くにあって重力をおよぼし合っている恒星)から大量のエネルギーが注がれ、核融合反応が拡大し、3等級にまで明るくなっているということです。
1999年12月3日 19時30分 高知県高知市(仁淀川河口付近) 気温9度
200mm F3.5 望遠レンズ Fuji Super HG 1600 1分間露出
画像処理(シャープ+コントラスト調整+明暗調整)
[わし座新星の位置]  左の星図に新星の位置を示しました。12月3日現在の19時30分ころ、西の空低い位置をみるとこのように見えます。高知県の場合20時まで観測することができます。星が西の空に沈む時間はだんだん早くなりますし、新星はいずれは暗くなると思いますので、早めに観測しましょう。光度が変化する様子を記録するのも大変価値のあることです。
 四角い枠は上の写真の範囲を示しています。





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