夏の天の川 |
この写真は50mm標準レンズで、夏の天の川を写したものです。 写真の一番下の方に天の川の一番濃い部分が写っています。少し上には3つの赤い散光星雲が写っています。 これは我々の太陽系が属する銀河(天の川銀河)を内部から中心方向に見ているところです。下の端に写っている濃い部分(正確にはさらに少し右下)が天の川銀河の中心部となります。遠いこととたくさんの恒星が密集していることでまるで雲かガスのように見えますが、望遠鏡で眺めるとちゃんと一つ一つの恒星に分離されてみることができます。まるで砂浜の砂を見ている感じです。 この天の川をずっと上(北)にたどって天頂付近に行くと、白鳥座があり、その周辺もやはり天の川が続いています。さらに天の川の北端までたどるとカシオペア座があり、この付近はほぼ1年中見られます。そして、冬の星座であるぎょしゃ座、オリオン座へと天の川は続きます。ぎょしゃ座やオリオン座付近の天の川を「冬の天の川」などと呼ぶこともあります。 つまり、天の川は七夕の日にだけ見られるわけではなく、見られる場所が違っているにせよ、1年中見られるのです。我々が属している銀河を内側からぐるっと見回しているだけなので当然と言えますね。ただ、地球の自転角度が銀河面に対してかなり傾いているので南半球まで走らないとぐるっと1周見回すことはできませんが.....。 |
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撮影日 | 1998年9月15日 21時05分から11分間露出 |
カメラ | PENTAX SP + 50mm f/2.5 標準レンズ(2段絞り) |
フィルム | Fuji Super G800 ACE |
ガイド鏡 | Vixen 6cm屈折 910mm |
オートガイダー | Vixen B05-3M + Vixen AGA-1 |
撮影場所 | 高知県土佐市 仁淀川河口付近 |
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