2008年3月25日、すばらしい青空の下、70cm望遠鏡の搬入が行われました。 関連ページ: 芸西天文台近況(ひとりごと) 芸西天文台の一般公開(ひとりごと) |
10時から搬入が行われると言う連絡が入っていたのでその前に行って待ち構えるつもりが、ぐずぐずしているうちに11時到着になってしまいました。 天文台に登る道からドームとクレーンが見えます。 |
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11時に到着するとほとんどの講師と県の2人が作業を見守っていました。 すでに、ピラーが設置され、経緯台も取り付けられ、望遠鏡の鏡筒の取り付けもほぼ完了していました。 メーカーの技術者が鏡筒の内部に配線をしているところです。 第一印象は「でかい!」と「かっこいい」でした。 学習館で公開された参考写真だとかなり小さく感じたんです。それに参考写真だとな~んか、かっこ悪かったんですよ(笑)。赤道儀しか見たこと無いからでしょう。 実物はなかなか良いです! |
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クレーンの方にスリットを向けて吊り上げています。 講師たちが周囲で見守っています。 |
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トラックの荷台に乗っている70cm反射鏡。 海外で磨かれて、はるばる芸西までやってきました。すごい長旅でした。 |
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ドームの上の広場にクレーンを配置し、電線の上をまたいでドームに下ろします。 主鏡を吊り上げているところです。 |
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ドームの上にUFO接近中? | |
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主鏡がドーム内に無事下りてきました。 |
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主鏡。 とにかく、まず日陰になっている場所に。 |
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緑色の大きな筒が下ろされました。 しばらくはこれが何かわかりませんでした。 |
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ドーム敷地から階段を上ったところに土を盛って平らにし、クレーンを設置しています。 作業を見守る講師と県の2人。 |
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ドームの中央にコンクリートの台座が作られていました。床もオフィス用のマットに張り替えられています。私の職場のと同じマットです。このマット汚れにくいし裸足で歩いても寒くないんですよ。しばらくスリッパは要らないかな。 | |
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鏡筒の横についている大きな穴とモーター。 最初は何かわからなかったのですが、これが視野回転装置でした。丸いところにカメラなど観測装置を取り付けます。赤道儀と違って経緯台なので、星を追尾しているうちに視野が回転するんです。画面の中央の天体は追尾するのでずっと中央にあるんですが、ゆっくり回転します。それをコンピュータで計算しながらカメラの取り付け部分を精密に回転させることで、常に画像の上が北になるように補正するための装置です。 |
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筒の中に主鏡が格納されていました。 はて?? |
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エアコンが設置されていました。除湿用でしょうか。 夏場はこれをブンブン回せば足元くらいは涼しいかな(笑)。 これで生成した乾燥風を使って露対策をするしかけがあるのかもしれません(?)。 (後日談) 観測者用の冷暖房機で、望遠鏡のためのものではありませんでした。 |
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コンクリートの床にミゾができていました。もしかしたら以前からあったのかもしれません。以前制御卓が置いてあった方向に伸びていますし。 | |
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ミゾはピラーの下に伸びています。ここにコンピュータや制御用の太いケーブルが数本通されました。 |
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まだ主鏡が取り付けられていない鏡筒。 |
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ついに主鏡が取り付けられました。 中央に接眼レンズが入るくらいの穴が空いていますが、ここには観測装置は取り付けないとのこと。 主鏡が入っていた緑色の筒は単に日陰を作っていただけで、あれはピラーのカバーでした。最後に取り付けられるのでしょう。 |
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ナスミス焦点です。 ここに一般の人が眼視観望するための光路装置(潜望鏡のような細長い筒)が取り付けられます。 |
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結構大きな15cm屈折望遠鏡が70cm鏡筒の背中に乗っていました。 70cmの鏡筒のフタはコンピュータ制御で開くし、ドームのスリットもコンピュータ制御なんですが、15cm屈折のフタは紐で引っ張って開けます。大変原始的でいい味出してます(笑)。でも、閉じるときはどうするんでしょう?やはり脚立に昇って閉めに行くのでしょうか? |
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これが制御装置です。まだ電源が入るところまではいきません。 |
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ドームの西側に見慣れない箱とむき出しのセンサーがありました。これがGPSでセンサーは降雨検出センサーでした。GPSから送られてきた精密な天文台の位置と正確な時刻をコンピュータに取り込んで望遠鏡の各部分の制御を精密に行うのだそうです。 | |
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組み立てはほぼ完了しました。 これは光軸を調整しているところです。 足元では2台の汎用のパソコンが開梱されていました。まだいろいろ配線作業が残っているようです。 本日の作業はここまでで終わりです。 明日からは精密な調整作業が行われます。では、技術者の皆さん、調整よろしくお願いします。 我々講師陣も、もう少ししたら調整に加わります。 |
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70cmがやってきた今日はこんな日でした - おまけ - | |
天文台の駐車場脇には提灯がたくさん吊り下げられ花見の用意ができていました。 桜は所々咲いていますが、まだ1割程度です。でも品種によっては満開で、散り始めたものもありました。 |
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天文台のすぐ西の琴ヶ浜では地引網漁が行われていました。 |
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夕方は透明度が悪くなり、ごく淡い雲が全天を覆いました。 | |
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そして、スペースシャトル エンデバー号(ミッションSTS-123)で飛び立った土井隆雄宇宙飛行士は日本の居住モジュール「きぼう」第1便を国際宇宙ステーション(ISS)に接続し、ISS内で予定より早いペースで完璧に作業を進めていました。 |
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星図や天体の軌道図はAstroArts社のStellaNavigatorの画面から作成しています。
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