2001年7月31日(火曜日) 晴れのち曇り所により雨 【もう一つ写っていたぞ!小惑星。】 現在やぎ座にある海王星を写した写真の中に小惑星が写っていました。(20)Massaliaという小惑星で10.0等くらいでしょうか。これくらい明るいと20cmシュミットカセグレンで眼視観測できますね。 その小惑星の少し左の非常に暗い星は写真を見てもわかりづらかったのですが、スキャナーから高解像度で読み取り、画像処理したら浮かび上がってきました。13.0等の恒星です。200mm望遠レンズにISO800のフィルムで3分間の露出でも13.0等が写るんですね。 ところで、24日のひとりごとに掲載している2000mmの直焦点撮影によるM11の写真の中の最も暗い星が13.0等です。2000mmで1分以上追尾しても流れてしまうので、ここらへんが限界です。 結局、私の観測限界光度は13.0等と本日決定しました!! (もう一言) 先ほど『SBIGの冷却CCDカメラST-9Eが欲しいなー』とよだれを垂らしながら、使用レポートを書いた個人のホームページを見ていたら、ピントを合わせるモード(0.5秒露出の連続)で14等まで楽に写っているという一言がありました。はあ?0.5秒で14等(いや、16等だったかな?)。まあ、いいや。どうせ買えないし。 |
2001年7月30日(月曜日) 晴れ 【偶然小惑星が写っていた】 7月22日に200mm望遠レンズで天王星を撮影したのですが、偶然小惑星が写っていることがわかりました。7月1日と7月22日の写真を見比べてもわからなかったのですが、アニメーションGIFにするとはっきりとわかります。写っている小惑星は(5)Astraeaです。光度はその少し左下の恒星よりわずかに明るいので11.3等と見積もりました。 私にとっては記念すべき初めての小惑星の確認です。 |
2001年7月29日(日曜日) 晴れ時々曇り所により雨 2001年7月26日(木曜日) 晴れ 2001年7月25日(水曜日) 晴れ 【2000mm直焦点撮影成功】 22日の観測で、天の川の中に見つけた美しい星の固まりの写真ができました。下の写真をご覧になればわかるように、たて座にある散開星団M11でした。うーーん、でも露出不足ですねえ。もっとたくさんの星がギラギラして、それはそれは美しかったのですが、写真にはあまり写ってないです。 この写真は20cm F10(焦点距離2000mm)の望遠鏡に直接カメラを取り付けて直焦点撮影したもので、フィルムはSUPERIA 800、露出時間は60秒です。露出時間が60秒以内だったらまぐれでこのような流れてない写真が撮れることがわかりました。最も暗い星は13.0等の星まで写っていますが、11等台の星で写ってないものがありますね。星の色によって写りやすいものと写りにくいものがあるようです。 でも最微光星が13.0等だったら、200mm望遠レンズで思いっきり露出をかけた場合とほとんど変わりませんね。 そうそう、200mm望遠レンズでも12.5等くらいまでは撮影できるんですよ。ってことはメシエ天体がすべて写せますね。一番暗いM76(小アレイ星雲)が12.0等ですし、一番小さなM57(リング星雲)はすでに真っ赤な恒星状に撮影できてます。よーーっし、『200mm望遠レンズによる全メシエ天体』のコーナーでも作るか.....。 世界中で誰もできなかった....、あ、いや誰もやらなかった『200mm望遠レンズによる全メシエ天体』のインターネットでの公開! そんなもの誰も見ないって? いやいや、そうでもないかもよ。 「う、ぶふふふ...。世界にはこんなバカなやつがいるのか。俺なんかまだまともな方だな。」と生きる勇気を与えるでしょう。 |
M11(散開星団) |
2001年7月22日(日曜日) 晴れ 2001年7月21日(土曜日) 晴れ 2001年7月20日(金曜日) 晴れ時々曇り 2001年7月17日(火曜日) 晴れのち曇り一時雷雨 【車輪銀河を撮影しよう!!】 下の画像はあまりにも有名な、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した車輪銀河です。5億光年というとんでもなく遠い距離にある銀河です。 こんな美しい銀河を撮影(撮像)したいと思いませんか? ハッブル宇宙望遠鏡以外にだれか撮影した人はいないのでしょうか? 「5億光年!うーーん。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したことで有名になった遠くの銀河でしょー。」 「どの星団・星雲カタログにも載ってないから位置がわからないし.....。」 「そんな遠くの銀河、撮影できるわけ無いジャン。」 って声が聞こえてくるようです。 実際、こんな銀河、どこにあるのか調べるだけでも大変です。当然ですがメシエ天体にあるわけないです。NGCカタログにも載ってません。じゃあ、ICカタログなら.....。載ってません。その他の星雲カタログには.....。 そうです。車輪銀河はその美しさゆえあまりにも有名ですが、どこにあるのかはどこにも(一般的な資料には)紹介されていないのです。 そこで、私が一生懸命調べてみました。国内のサイトには情報が無く海外のサイトでやっと見つけました。 星座は「ちょうこくしつ座」(これから秋にかけて観望の好期を迎えますね)。詳しい位置は下の星図をご覧ください。車輪銀河を撮影してみようという人なら星図ソフトも持っているでしょうから、下記の位置をプロットして挑戦してみてください。 R.A. 00h35m14s DEC. -33o59'28" え。私? 200mm望遠レンズで撮影できるわけないでしょ! くやしーーーーーーっ。冷却CCDさえあれば.......(涙涙)。 ちなみに、光度(多分中心核)は13.5等程度です。周囲のわっかはもっと暗いので冷却CCDでもかなりの気合が必要かと.......。 日本にはすばらしい天体写真をたくさん掲載しているサイトがたくさんあるのですが、車輪銀河は誰も撮影してないんですよね(海外には少しだけありますが)。”車輪”に写らなくても、その存在が撮影できるだけでもすばらしいと思うのですが。撮像できたらぜひお知らせください!! |
2001年7月13日(金曜日) 曇り時々小雨 2001年7月12日(木曜日) 雨時々大雨 2001年7月11日(水曜日) 晴れ夜は雨 【やっと給料日です】 月刊星ナビ7月号を見ていたらWR104(ウォルフ・ライエ星104番)の詳しい位置が書かれていました。しかも「アマチュアにも簡単撮影できる」とのこと。位置を調べてみると、夏の天の川の中。M8とM20の中間です。もしかしたら、1997年8月28日に私が初めて撮影した天体写真『200mm望遠レンズによるM8とM20』に写っているかもしれないと思い早速調べてみました。おお、写っています!!何も考えずに天の川の一番濃い部分に向けて撮影した写真に、その3年半後話題になる特殊な星が写っていたとだれが想像したでしょう。 ふふふっ.....。これでホームページのネタが一つ増えました。 早速ウォルフ・ライエ星のコーナーを作ってしまおう。 |
2001年7月9日(月曜日) 曇り時々晴れ 【微熱です】 昨夜私はこと座のM57の近くにある微光星雲、 IC 1296 について調べまくってました。国内のサイトからはほとんど情報が集まらなかったので海外のサイトを渡り歩いてたらキリ番4000をゲットしてしまいました。思わずゲストブックに4000番ゲットしたぜ!って英語で書こうと思ったのですが、これは日本のしかもど田舎だけの風習かもしれないと思いやめました。 でもキリ番(キリのいい番号)をゲットしたことがきっかけでその後長く交流のあるサイトもあります。木星会観測所さんなどもそういうことがきっかけでした。久しぶりに天体画像のコーナーの<全メシエ天体>のページをみて『おやっ』っと思ったことがあります。M40の位置にネギ坊主の写真が.....。『ホームページ編集時に間違って貼り付けたのかな。メールで知らせてあげなきゃ。』と思ったのですが、そんなミスを気づかない人ではないでしょう。なにか意味がありそうでした。「M40とネギ坊主」........。はて??。 もしかしてと思い、仲江川さんが作っている天体写真のサイトPIZの宝石箱を見たらその理由がわかりました。M40の位置には実際には星雲・星団は存在せず、そこにはWinnecke 4という二重星があるというのです。 なるほど、天体が実在しないのでそこにネギ坊主の写真を.....。木星会さん、なかなかおしゃれです。 |
2001年7月8日(日曜日) 曇り 【風邪をひきました】 冷房をギンギンにかけて寝てしまいました。鼻水や咳が出るぞと思ったら3日目くらいにいきなり熱が出てしまい、今日は日曜日だと言うのに部屋で療養です。 っで、何しているのかと言うとこんなもの作ってました。 リニア彗星の移動を表現するためのアニメーションGIFです。これを作るの結構大変でした。写真をスキャナーで読み取るときにわずかに斜めになるのです。Photo Shopで微妙に回転させたり、色調を合わせたり.....。 2枚の写真は、2001年7月1日に撮影した何枚かの写真から、2時58分と3時25分に撮影したものを使っています。わずか30分足らずでこんなに移動しています。 画面を見ると高速移動天体が写っているように感じたので、もしや小惑星か!!と期待したのですが、ぜーんぶゴミです(多分)。 |
リニア彗星が移動している様子 2001年7月1日撮影 2時58分と3時25分に撮影した写真の交互表示 |
2001年7月5日(木曜日) 晴れ 【今夜は部分月食です】 先ほど(23時30分)曇っているだろうと思いつつ外に出てみました。真っ黒い雲の隙間からほんの4~5秒だけ月が見えました。周囲は雷雲のような黒い雲に覆われていましたが、上部(少し左より)が欠けているのがはっきりわかりました。それもつかの間、すぐに真っ黒い雲に覆われました。 月食の写真は3秒もあればきれいに撮影できるので、一瞬のチャンスにかけてみようかと思ったのですが、南の空では青白い光(遠くの稲光)が走っています。望遠鏡を片付ける間もなく雷雨に襲われる可能性があるので思いとどまりました。 下の写真は7月1日に200mm望遠レンズで撮影したリニア彗星 C/2001 A2(LINEAR) です(中央部を拡大しています)。右上に針のように細い尾が写っていますがわかりますか。 ヘール・ボップ彗星が去った後で天体撮影を始めた私にとって、最も明るい彗星となりました。 |
2001年7月3日(火曜日) 晴れ 【ありゃ?快晴だー】 昨日の夕方は曇りました。3日連続の天体観測は無理かと思ったので、関さんのホームページを更新し、私のホームページ用の写真の画像処理を行いました。連日の観測だったので寝不足が解消されたのですが、朝起きると快晴です。気温が変化する夕方にたくさんの雲が出ていても、気温が下がり安定する深夜から晴れる典型的な真夏型のパターンでした(高知県だけのパターンか)。今年の夏もこのパターンにだまされないようにしないといけません。 下の写真は7月2日、月が沈んだばかりの南西の空にあった天の川です。だいぶ空が明るいですね。この後東の空からリニア彗星 C/2001 A2 が昇ってきました。 |
月が沈んだ直後の天の川 |
2001年7月2日(月曜日) 晴れ 【リニア彗星を観測できました】 今回は関さんの話じゃなくて、私自身が観測した話です。 梅雨とは思えないほど雲が少ない夜でした。水蒸気が多く、透明度はあまり良くなかったのですが、深夜2時、すでに月が沈んでいたのでいくつかの星雲がよく観測できました。 20cm F10のシュミットカセグレンだとボーッとした彗星は見づらいと思い、F6.3のレデューサを付け、約1300mmで探してみました。望遠鏡のファインダーをのぞきながら捜索していると、ファインダーの半分を埋め尽くすくらいの巨大な白くボーッとした雲か綿菓子のようなものが突然入ってきて大変驚きました(そんなに巨大だとは思わなかったので)。記念すべき C/2001 A2(LINEAR) 「リニア彗星」の初観測となりました。アンドロメダ大星雲を真丸くした感じですね。 300mmの望遠レンズにASA800のカラーフィルムをセットして数枚撮影し、望遠鏡にも直接カメラをセットし、2,3枚撮影してみました(1300mmの直焦点でノータッチなので見られたもんじゃないと思いますが、色だけでもわかればと思い........(ぼそっ))。 明日の夜にはプリントが仕上がります。写りが良かったら、いや悪くてもホームページに掲載しますので見てください。 下に今朝の金星をデジカメ(OLYMPUS CAMEDIA C-960 ZOOM)でコリメート撮影したので掲載します。自動測光のデジカメでも露出オーバーにならないような撮影方法を思いついたので試してみたのが下の金星の写真です。この方法を使って月面や明るい惑星の撮影ができそうです。 その方法とは.....。 |
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