2001年8月29日(水曜日)
【私をマヌケと言ってくれ!】
29日午前1時30分に起きて彗星の撮影に行きました。望遠鏡を組み
2001年8月29日(水曜日)
【私をマヌケと言ってくれ!】
29日午前1時30分に起きて彗星の撮影に行きました。望遠鏡を組み立てている途中にとんでもないことに気づきました。
『望遠鏡のおもりがない。それに電源ケーブルも』
そうでした。車検に出した車に乗せたままです!!
ど素人天体写真家がマヌケ天体写真家に格下げになってしまいました。望遠鏡やカメラは代車に乗せ替えたのですが、ダンボール箱に入れて後部座席に置いてあった機材を乗せ替えることを忘れてました。
今夜は雲ひとつ無いうえにすばらしい透明度の星空だっただけに、まことに残念です。機材がそろっていたら間違いなく彗星P/2001
Q2 の撮影ができていたことでしょう。それに夏の星座に発見されている明るい変光星や新星も.....。
でも嬉しいことが一つありました。24日の4時8分に写した写真(28日のひとりごとを参照)に P/2001 Q2 が写っていると言うのです。連絡くださったのはいつもお世話になっている天文家の佐藤裕久さんです。佐藤さん独自の軌道計算により精密に求められたようで、彗星の位置には12等級の恒星が重なっているということです。今夜は私の大ボケがあったので、この写真が唯一のものになるかもしれません。大切にしたいと思います。
2001年8月28日(火曜日) 晴れ
【涼しい日が続いてます】
まだ8月だというのに涼しくなってしまいました。高知県は9月上旬までは無茶苦茶暑いのですが、今年は異常です。
母は毎年、9月10日の私の誕生日を過ぎるとグッと涼しくなると言うのです。本当かな?と思い毎年気をつけているのですが、確かにそのころ急激に秋らしくなります。
彗星P/2001 Q2(Petriew)は少し暗くなってきたようです。今日深夜の関勉さんの観測では全光度が11.8等、核光度が13.3等とのことで、私の200mm望遠レンズで撮影するチャンスが少なくなってきました。
24日の4時8分に撮影したP/2001 Q2がいるはずの写真を公表します(1800mm直焦点相当に拡大スキャンしています)。うす雲を通して撮影したのでひどく写りが悪いです。はたしてこの画像には彗星が写っているのでしょうか。IAUCに最初に公表された軌道要素と中野主一さんが最初に公表した軌道で調べてますが、もっと最新の軌道要素が必要みたいです。
雲さえなければ楽に写るはずなので、早ければ今夜もう一度挑戦してみます!今日、明日が最後のチャンスか。
写真はこちら(135KB)をクリック。
2001年8月26日(日曜日) 小雨のち曇り
【写ってない!】
24日に彗星 P/2001 Q2(Petriew) の撮影を試みたのですが、雲が途中で出てきた関係で十分な露出ができず写ってないような気がします。スキャナーで付近を拡大スキャンし画像処理すると11等級の恒星までは確認できるのですが、これが彗星だと特定できないです。
木星と土星の撮影ですが完璧に露出オーバーでお見せできるものではありませんでした。惑星の撮影は苦手です。デジカメでコリメート撮影の方がずっと簡単ですね。
天体写真のページが全然増えません。
2001年8月25日(土曜日) 晴
【ああ、お金が無い....】
車を早めに車検に出しました。パワステは完全に死んでしまいました。駐車場で切り返しをするときなんか肩が脱臼しそうなくらい重かったです。車検代+パワステ修理+細かい修理で30万円くらい必要なようです。
2001年8月24日(金曜日) 晴
【超寝不足のはずが元気だぞ!】
昨日のひとりごとのとおり観測してきました。P/2001 Q2(Petriew)は目盛環を使って導入してみたのですが、ぜんぜん見えませんでした。透明度のあまり良くない日は11等の恒星がやっとわかる程度ですから、10等~11等のボーッと拡がった(グラデーションのかかった)彗星が見えるはずもありませんね。
せめて撮影でもと思ったのですが、これも撮影をはじめた頃から薄い雲が出始めて、結局明け方まで撮影のチャンスはありませんでした。
そのかわり、大気が安定していたので、明け方に空高く昇る土星の眺めは初めて体験するすばらしさでした。常時、カシニ空隙が見えていて、土星のわっかが二重に見えていたのです。上空に寒気がやってくる秋以降はこんな安定した惑星を見るチャンスは少なでしょう。明るくなってからでしたが、土星と木星を20枚ほど拡大撮影してみました。明日の朝プリントが仕上がります。良く写っていたらこのページに掲載します。
2001年8月23日(木曜日) 晴
【少し涼しくて不気味です】
今日 P/2001 Q2(Petriew) の写真が関勉さんから届けられました。<芸西天文台通信8月24日号>に掲載しましたので、ぜひご覧ください。明るさは全光度で10.5等~11.0等とのことです。13等級というのは核光度だったようですね(スミマセン)。それと、軌道も若干変動があります。と言っても観測には何ら影響の無い程度の変動です。
200mm望遠レンズでもなんとか撮影できそうです。今夜は天気がよさそうなので早く寝て撮影したいと思っています。白鳥座の新星も6等級近くまで増光しているようなので撮影の好対象です。でも、すでに23時を過ぎましたねえ。明日も仕事だし....。うーーーん、また寝不足かあ。どうしよう。
2001年8月22日(水曜日) 快晴
【風台風でした。高知市内はあまり雨が降りませんでした】
20日朝に速報が流れた明るい彗星 P/2001 Q2(Petriew) の軌道図ができました。入門者向け軌道解説はこちら。5.5年の短周期彗星です。
撮影のために今後の移動方向を調べていたら面白い現象を見つけました。9月1日の夜明け前に木星にピッタリくっつくかもしれません。軌道は現在の予想よりわずかにずれるとしても、木星に大接近した彗星の写真が撮れそうです。ただ、13等台なのでどうやって撮影しようか悩んでいます。200mm望遠レンズだと13等の彗星は暗すぎて写らない可能性があります。かと言って2000mmシュミットカセグレン望遠鏡にレデューサをつけて1300mmにしてもF値が暗いので、高感度フィルムを用いてもうまく撮影できないでしょう。
ε160などで狙えばちょうど良い具合に写りそうなので、持っている方ぜひ狙ってみてください。また、冷却CCDカメラに望遠レンズをつけて撮像しても面白そうですね。
私は透明度の高い場所に移動して、ASA800程度のフィルムで長めに露出かけてみることにします。あとは、コンピュータの技術を駆使して.....。あ、でも木星に近づきすぎた場合、200mm望遠レンズでは分離ができませんね。
2001年8月21日(火曜日) 雨
【台風が近づいてきたのにほとんど雨が降らない】
昨日の夕方の台風を見ると南海上にある低気圧の雲とつながって、まるでM51(子持ち星雲)を見ているようでした。今朝は台風の形が崩れて、みずがめ座にあるNGC
7293(らせん状星雲)のようです。台風の雲を見て星雲のように見えるのは結構アマチュア天文家らしくなってきたと言うことですか?
昨日朝流れた明るい新彗星 C/2001 Q2(----) のニュースですが、その後なにも流れてきません。最近では最初のニュースから24時間後には軌道要素が発表されているのですが、今朝になってもまだ発表されていません。軌道決定のための観測データが不足しているのでしょう。日本からの観測データは台風のために絶望的ですね。まあ、台風がきているのでそんなに急いでも観測はできませんけど。
『多胡昭彦さんがはくちょう座に明るい新星を発見』というニュースが流れています。新星の明るさは8.8等で今後さらに明るくなりそうだということです。短期間で増光し、暗くなっていくでしょうから晴れたらすぐに撮影してみたいと思います。でも周辺には8等より明るい星はたくさんありそうなので特定する作業が大変です。でもそれが楽しいんですけどね。
2001年8月20日(月曜日) 曇り
【南海上にでっかい台風が】
朝起きたらビックリするようなニュースが。
このところの新彗星の発見といえば、大型望遠鏡に冷却CCDをつけて、コンピュータを用いた自動掃天システムで18等級などと言う恐ろしく暗い彗星を遠くにいるうちに発見してしまうというのが定番になっています。これではアマチュア天文家の出番はありません。
ところが驚いたことに、カナダでスターパーティ(多分、メーカ協賛の望遠鏡展示+観望会)で観望中に11等級の彗星を発見してしまったというのです。11等級といえば、現在最も明るい彗星、C/2001
A2(リニア彗星=14等級)よりはるかに明るいです。そんなに明るくなるまで自動掃天システムに発見されずに近づいてきたわけですね。まだまだアマチュアが眼視で発見できるチャンスはあると言うことです。
ただし、11等級の彗星を見て、「あ、彗星だ」と認識できるだけの観測眼を持つためにはよほどの訓練が必要です。私なんか、那賀川町科学センターの110cmという巨大な望遠鏡でも11等級の彗星が認識できませんでしたから(苦笑)。30cm級の望遠鏡で11等級の彗星が眼視で発見できたその観測眼に驚きました!!
その報告を聞いたヘール氏(ヘール・ボップ彗星の発見者)の光度測定よると13等級だったとか。はあっ......。
2001年8月17日(金曜日) 晴れ
【なぜか涼しい一日】
話題が無いので8月9日のよさこい前夜祭の花火を掲載します。私は鏡川にかかる橋から見ました。昨年より人出が少なかったような気がします。特別に大きな花火は上がらなかったのですが、たくさんの花火を長時間見ることができました。須崎市の花火のように最後に特別大きなのが上がると、これで終わりってわかるのですが、よさこい前夜の花火は終わりがわかりません。「終わったかな」と思って退散しているとまた上がったりして舞い戻ってきます。
ちなみに、花火の左下付近にコメットハンターの関勉さん宅があります。自宅屋上から花火が見られてうらやましいですが、関さんは「騒がしいのであまり......。」とのことです。関さん宅から見た迫力の花火の様子はコメットハンター関勉のホームページの星日記に掲載されていますのでご覧ください。 |