2001年9月27日(木曜日) 晴れ 【まるで砂場の写真】 多胡昭彦さんが2001年8月18日に8.8等で発見した新星V2275 Cygを、私も9月23日に200mm望遠レンズで撮影してみました。光度は10.7等の恒星より暗く、10.8等の恒星より明るく写っています。写真には砂のようにたくさんの恒星が写っていて、探し出すのが大変でした。下の画像は写真のごく一部を拡大スキャンしていますが、それでもこれだけたくさんの恒星が写っています。 これらの恒星を遠くのほうから眺めた風景が天の川となって見えるわけです。 9月23日に掲載した車輪銀河周辺の写真に写っている「不明な天体」の正体を調べるべく、23日深夜にも撮影してみましたが、同じ場所にはなにも写っていません。写真屋さんのプリントシステムの埃かなにかだったのでしょう。もしかしたら新天体かとちょっとだけ期待したのですが......。いや、やはり未知の高速移動天体で既に.....。まだ言ってるか!! |
2001年9月26日(水曜日) 晴れ 【来た来た来た来たーーーーっ!!】 年末に肉眼で見られるかもしれない彗星 C/2000 WM1(LINEAR) が近づいてきました。下の写真をご覧ください(左下が北になっています)。9月24日2時1分、200mm望遠レンズにISO800のフィルムで20分ほど露出をしてなんとか撮影できました。強烈に画像処理している関係で白黒に変換してありますが、原画のカラーでは綺麗な緑色に写っています。あまりにも淡いので光度を正確に求めることができませんでしたが、11.3等~12.5等です(下の画像はγ値をいじっているので光度測定には使えません)。 |
2001年9月24日(月曜日) 晴れ 【不明な天体発見??】 9月17日にハッブル宇宙望遠鏡の画像で有名な「車輪銀河」の光のかけらでも写すことはできないものかと200mm望遠レンズでちょうこくしつ座の一角を狙ってみました。強烈に画像処理を行い、GSC(ガイドスターカタログ)と重ねて点滅させてみましたが、やはり写っていませんでした(下の画像です)。 その代わりと言うか、左上の方に13等級の天体が写っています。スキャナーのゴミではありません。ナマ写真を強いライトで照らすとかすかに写っているようにも見えます(下の画像は肉眼では見えないほど微弱な光も浮かび上がるほどの強烈な画像処理をしているのではっきりと見えていますけど)。小惑星センターのデータベースで検索しても該当する小惑星はありませんでした。13等級の恒星や変光星だったら漏れなくGSCに登録されていると思うのですが....。 場所は 0h38m -33o30' 付近です。 |
2001年9月22日(土曜日) 晴れ 【まだ明るさを保っています!!】 PereiraとLillerが発見した新星を9月17日に撮影してみました。フィルターは使っていません。恒星のスペクトルとフィルムの関係によって明るさにバラツキがありますね。周囲の星の明るさを比べてみると、8.0等でしょうか。この位置にはこれほど明るい星はありませんでした。200mm望遠レンズで楽に撮影できます。継続的に撮影して光度変化など調べてみたいと思います。いずれ写真にも写らないほど暗くなるでしょう。 |
2001年9月19日(水曜日) 【長旅だねえ】 小惑星の中にはすっごい遠くを回っているものがあります。小惑星というのは巨大な石と思ってください。月や火星などの大きな惑星は丸い(球体)ですが、小惑星は落花生やひょうたんのようにいびつな形をしていることが天体観測衛星のデータでわかっています。最も大きな小惑星でも直径が約1300Kmと、惑星に比べるとはるかに小さいです。そのような岩石が太陽の光を反射して星のように見えるのです。 昨日最新の軌道要素が発表された小惑星 2000 QL251 の軌道図を下に掲載します。大きな赤い円がその小惑星の軌道ですが、太陽系の惑星たちのさらに遠くを回っていることがわかりますね。323年で太陽の周りを一周します。軌道図の中心にある赤い何本かの軌道は代表的な小惑星の軌道です。ついでにハレー彗星の軌道(右下見向けて楕円を描いている軌道)も掲載しました。この小惑星がいかに遠くを回っているかがわかると思います。さらにその下の軌道図は代表的な小惑星の軌道を近距離から見たものです。小惑星は火星と木星の間を回っているものが多いことがわかりますね。 |
2001年9月18日(火曜日) 【Petriew彗星は結構明るいぞ】 17日深夜から朝にかけてすばらしい星空に恵まれました。マメ電球を空一面にばらまいたようで、人工的ですらあります。 今日の目的は当然Petriew彗星(P/2001 Q2)の撮影です。8月24日に撮影したのですが、あまりにも写りが悪いというか、写っているかどうかすらわからなかったので、ハイレベルな人に鑑定をお願いしたような状態でした(苦笑)。せめてもう一枚だけはっきりとした彗星像を撮影したいと思っていました。 MPECを見ると全光度で10等級~13等級で観測されていてばらつきがあります。13等級だったら私の200mm望遠レンズでは写らないだろうと思いながら2枚ほど写してみました。 おお!写ってますよ。今回は完璧に写ってます。彗星の周囲を拡大スキャンして画像処理してみました。矢印の先の青白いボーっとしたものがPetriew彗星です。ガンマ値を変えているのでこの画像からは正確な光度測定はできませんが、10等級~11等級です。彗星にしっぽがあるように見えますが、これは追尾精度の悪さが原因です。彗星を追尾するような高度な技は持ってないので、ノータッチガイドで撮影しているのですが、このようにひどく流れてしまうことがあります。撮影システムのどこかに弱い部分がありそうです。 |
2001年9月17日(月曜日) 【やったぜ!!】 今日、某大手カメラ+OA機器ショップに行ってウロウロしていたらカメラのコーナーで関勉さん発見!後で声をかけようと思って天体ソフトを探していたら、向こうのほうで私に声をかける人がいる....。誰かと思ったら関さんの奥様と娘さんでした。その後勉さんも合流。家族3人が一緒に来ていたようです。15分くらい立ち話をして、主に軌道計算用ソフトについて情報をいただきました。 2時起きで天体撮影に行ってきました。C/2001 Q2(Petriew)も200mm望遠レンズで2枚撮影してみましたが、13等級なので写る可能性は低いです。 明け方、車の中にデジカメがあることを思い出し、遊びのつもりでコリメート撮影してみました。ところがビックリ。木星の縞模様や土星の輪がちゃんと写るではありませんか!!望遠鏡のピントをもう一度合わせなおして懐中電灯片手にメモリーに入るだけ撮影してみました。その中に土星のカシニ空隙(輪の左右に見えている黒い隙間のこと)まで写っているコマがありましたので下に掲載します。これまで銀塩写真で何度撮影してもつぶれてしまって成功しなかったカシニ空隙ですが、デジカメであっさり撮影できてしまいました。 恐るべしデジカメ!!今後は惑星の撮影はデジカメでやります。 それに気を良くしてオリオン座の右下にある二重星も撮影してみましたが、どんなにシャッタースピードを上げてもコンペイトウか地上から撮影したスペースシャトルみたいに写ってしまいます。CCDの特性のようですね。二重星の撮影には向かないようです。 ちなみに、使ったデジカメは OLYMPUS C-960 ZOOM(CAMEDIA) です。 |
2001年9月16日(日曜日) 晴れ 【小惑星とニアミスだ!?】 13日に軌道図を掲載したまま本文を書くのを忘れていました。ええと、何を書きたかったのか忘れてしまいましたが....。 軌道図は9月11日にローウェル天文台が発見した小惑星 2001 RU17 の9月14日現在の位置を示したものです。 |
赤い線は小惑星の軌道で、矢印は小惑星と地球の進行方向を示しています。このまま進むと10月9日ころに地球に衝突か!! 【同時多発テロの実行犯が特定されつつあります】 |
2001年9月12日(水曜日) 晴れ夜曇り 2001年9月11日(火曜日) 晴れ夜曇り 2001年9月10日(月曜日) 晴れ後曇り 2001年9月8日(土曜日) 雨 2001年9月7日(金曜日) 雨 2001年9月6日(木曜日) 雨 2001年9月3日(月曜日) |
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