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<2002年12月のひとりごと>



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2002年12月31日(火曜日) 晴れ
 【暑い...。職場は窓全開でした】
 やっぱり年末という感じがしません....。冷暖房の効いた部屋にばかりいるので季節感が希薄になっているのでしょう。また子供の頃は必ず参加していた季節ごとの行事にもかかわることがなくなったことも要因です。季節ごとの連休が無いのも....(ボソッ)。
 高知空港のO氏からメールが来ました。年末年始も仕事とのこと。そうですよねえ。空港は365日稼動しなければなりませんから。最近は24時間営業のお店がぐんと増えてきました。年末年始の休暇が取れない人もたくさんおられることと思います。本当に皆様お疲れ様です。
 今年1年の私はとにかく天文プログラムばかり書いてました。たくさん作りましたが他の人に使ってもらえるようなプログラムが作成できなかったのが残念です。来年は世界中の人に使ってもらえるようなソフトを1本作ることが目標です。

2002年12月30日(月曜日) 晴れ
 【通勤ラッシュがなくなって快適】
 今日も、明日も、明後日もお仕事です。毎年のことですが、年末年始の有給休暇は取得禁止令が出ています。営業店舗では大忙しなので気合入れて仕事してますが、コンピュータ担当者は通常の業務を行うだけで、むしろ業者の人から電話がまったくかかってこないし、打ち合わせもないので暇な気分です。この機会に集中して最新技術の勉強でもしようかと思います。
 新彗星C/2002 Y1 (JUELS-HOLVORCEM)が発見されました。まだ15等級ですが、来年4月頃の太陽接近に向けてどんどん明るくなります。彗星観測者達は大忙しです(体を壊さないよう)。

2002年12月29日(日曜日) 晴れ
 【街は車と人でいっぱいです】
 昨夜から今朝にかけて軌道計算プログラムと格闘。月の位置計算を短時間でするために略算式を使って計算していたのですが、ぜんぜん答えが違うのです。しかたないので本格的にDE406という惑星データをもとに計算する方法に変えました。これでやっと正しく月の位置が計算できて月齢も正確に表示されました。なにもここまで高精度に計算する必要は無いのですが、最近のコンピュータは計算速度が速いのでこれでも十分早く計算してくれます。

2002年12月28日(土曜日) 晴れ
 【ありゃ、ホームページが転送できない】
 関さんのHPを更新しようとしたらサーバーに接続するために必要な情報が消えてました。いや、壊れたというほうが正しいか。1時間以上格闘してどうにか復旧。無事更新できるようになりました。
 その後大急ぎで関さん宅に走りこみましたが、10時の約束が20分もオーバーしてしまいました。すでに村岡健治氏(軌道計算の達人)が到着していてパソコンに観測用データやプログラムをインストールしていました。ディスク容量の大きいPCに入れ替え、CD-ROMからその都度読み込んでいたデータをハードディスクから読めるように設定するとのこと。3時間程度の作業で完了。画面への恒星図の表示が格段に速くなりました。また13万個の小惑星の軌道を1~2分程度で計算したのには驚きました。一方、私はWindows パソコンの方の不具合を修復。これで快適に使えるでしょう。

2002年12月25日(水曜日) 晴れ
 【年末の気分が出ない】
 暖かな日が続いています。冬らしい気温は3、4日くらいしかありません。クリスマスの雰囲気も年末が近い雰囲気もありませんねえ。
 会社では年末の大掃除が始まりました。
 自宅のCOMPAQのPCに軽い気持ちでNetscape V7.01を組み込んでメールソフトを使ってみたら結構良い感じなので、今使っているOutlook Expressからメールのデータを全部転送したまでは良かったのですが、快適環境にするまでに2日間も格闘してしまいました。
Outlook Expressに特別不満があったわけじゃないんですが、ちょっと気分転換をしようと思っただけです。でも複数のメールアドレスを使っていると、Netscape の方が便利ですね。まあ、それぞれ長所と短所がありますが。

2002年12月21日(土曜日) 雨のち晴れ
 【天体プログラム開発再開】
 USNO A2.0星表は恒星データ数があまりにも多い(5億5千万個)ので、ちょっと広い範囲の処理をするときは不便です。そこで、観測者が現在最もよく用いているGSC-ACT星表(1600万個)を入手しました。一時期サーバーから削除されていましたが、いつのまにかNASA(アメリカ航空宇宙局)の天文データセンター(直リンク)のウェッブページで公開されていました。
 恒星カタログは上記ウェッブページのようにたくさんあるのですが、全部データフォーマットが違うのでその都度プログラムを書かないといけません。GSC-ACTは仕様書などほとんど無く、C言語で書かれたツールがソースコードとともにあるだけです。「このソースコードを読んで自分で書け」ということのようです。ところが、このソースコードがかなりの曲者で.....(笑)、ぜんぜん理解できない(読みづらい)のです。そこでGSC-ACTのデータアクセス方法を掲載しているウェッブページを世界中から探し回りましたが1件も見つけることができませんでした。まあ、こんなプログラムを書く人なんか世界にも少ないということでしょうか?しかたないので気合を入れて、10時間以上もかけてどうにかデータフォーマットを理解しました。最初は「普通にC言語で書いておいて、インテル形式にバイトを逆転させれば良いだろう」といいかげんにやっていたら全然読めません。そりゃそうです、データのサイズを少しでも小さくするためにビット単位でパックされていたのですから。添付のプログラムがやたら論理演算したりシフト演算していると思ったら、やっぱりそういうことだったのです。ってことで、とりあえず、1個の恒星データを表示することができました。
 これから、指定した赤道座標の範囲内にあるデータを全て読み込むプログラムを書きます。
 そういえば、Tycho-2恒星カタログの読み込みプログラムもここまで書いて中断していたことを思い出しました。ああ、時間が足りない。

2002年12月20日(金曜日) 晴れ時々雨
 【ほっ、よかった....】
 冬のボーナスが出ました。例年並ということでホッとしました。っと言ってもローンの返済に全額消えてしまいますが......。

2002年12月17日(火曜日) 晴れ
 【寝不足だと頭痛がする....。ヤバイかも】
 今日Windows UpdateでWindows XPのパッチを2件しました。セキュリティ関係の修正とMicrosoft VMの修正でしたが、Visual C++ 6.0のデバッガーが正常に動作するようになりました。ブレークポイントを設定したりいろいろやっても完全に動作します。いやーー、これでやっと快適なプログラミング環境が復活しました。
 先日工藤さんと藤川さんが発見した彗星の軌道を計算した後、位置推算表を掲載しようとしたら、時刻欄が全部00:00に表示されてしまいました。あれ?なぜこんなバグが発生したのだろうと考えていたら、思い出しました。24時間より小さな単位で指定された場合のプログラムは途中まで作ってそのままほったらかしになっていたのでした。まずは、このプログラムを完成させなければ。
 それにしても作りかけのプログラムが多すぎますね(苦笑)。

2002年12月16日(月曜日) 晴れ時々雨
 【うーーん、良く考えると....】
 昨日はC/2002 X5の軌道要素を求めてみましたが、ぜんぜん外れましたねえ。そうですよねえ、この軌道だったらもっと早い時期に明るくなっていて、いろんな人が見つけているはずです。つまり、現在地球に非常に接近していて、今後徐々に地球や太陽から離れていく軌道となっていました。
 一夜明けて、門田健一氏が昨夜観測したデータが送られてきました。それを含めた軌道が以下のものです。昨日の軌道が外れすぎで恥ずかしいので以下のように修正発表させていただきます。太陽系を上から下に向けて太陽方向に一気に突き進みます。2003年1月の太陽接近に向けてどんどん明るくなります。明け方の東の空に肉眼で見られるか?
 これにて軌道の追跡は終わりにします。
Orbital elements:
C/2002X5
Perihelion 2003 Jan 27.833727 TT
Epoch 2002 Dec 12.0 TT = JDT 2452620.5
q 0.163938 (2000.0) P Q
Peri. 190.88639 0.48712832 -0.18016306
Node 120.82300 -0.70773526 0.49185570
e 1.0 Incl. 95.67514 -0.51168036 -0.85183287
From 23 observations 2002 Dec. 14-15; RMS error 0.676 arcseconds

2002年12月15日(日曜日) 晴れ
 【今日は久しぶりに自宅でのんびり】
 朝起きたら、日本人による彗星の発見というビッグニュースが飛び込んできました。12月13日(世界時)、熊本県の工藤哲生氏が、うしかい座とヘルクレス座の境界付近で9等級の彗星を発見したというものです。次の日、門田健一氏と串田夫妻が確認観測しました。まだ観測数が非常に少ないので軌道が不確かで、どこにも発表されていません。
 これでは今夜の観測ができないので、とりあえず、今夜の観測だけのために12個の観測の中から9個の観測のみを用いて暫定放物線軌道を求めてみました。かなりいい加減ですが、今夜の観測には使えるでしょう。賞味期限は1日です(できれば識者が発表した軌道要素をお使いください)。
Orbital elements:
C/2002X5
Perihelion 2002 Dec 28.585286 TT
Epoch 2002 Dec 12.0 TT = JDT 2452620.5
q 0.917952 (2000.0) P Q
Peri. 33.59713 -0.22296159 -0.79377803
Node 75.31401 0.71487934 -0.52778497
e 1.0 Incl. 35.80140 0.66274855 0.30225725
2 12 14.86146   349 15 53  7.63 +44 52 43.3 (-0.40  0.02)
2 12 14.86205 349 15 53 7.94 +44 52 42.3 (-0.02 0.09)
2 12 14.86278 349 15 53 8.31 +44 52 40.9 ( 0.25 0.03)
2 12 14.86302 896 15 53 8.48 +44 52 39.9 ( 0.34 0.10)
2 12 14.86338 349 15 53 8.59 +44 52 40.1 ( 0.12 0.32)
2 12 14.86410 349 15 53 8.93 +44 52 38.3 ( 0.02 -0.16)
2 12 14.86458 896 15 53 9.18 +44 52 36.0 (-0.44 -0.96)
2 12 14.86473 349 15 53 9.25 +44 52 37.3 ( 0.27 -0.01)
2 12 14.86597 896 15 53 9.87 +44 52 35.0 (-0.14 0.58)
2 12 14.86806 X 896 15 53 10.60 +44 52 31.1 (-4.27 0.49)

Station data:
(349) Ageo (N35.9604 E139.5492)
(896) Yatsugatake South Base Observatory (N35.8792 E138.3678)


2002年12月12日(木曜日) 晴れ
 【やっと風邪がなおりました】
 連日睡眠時間を削っていろいろやってます。寝不足のためか頭痛がします。
 先日手に入れたルータのセキュリティ設定をチェックしました。IPマスカレードやパケットフィルタリングの機能があります。パケットフィルタリングは初期値として適切に設定されているので、技術に詳しくない人でも導入するだけでセキュリティが向上します。今後も不正侵入による被害が多発することが考えられるので、ファイアウォール機能も標準で内蔵したほうが良いのではないでしょうか。適切に設定するためにはネットワークとセキュリティの高度な知識が必要ですが。 

2002年12月11日(水曜日) 晴れ
 【うわー、忙しい、いそがしい】
 ブロードバンドルータを入手しました。NTT法人担当から
「12MのADSLに変えませんか?」って言われたので契約しました。べつに1.5M(実際には280Kくらい)でも十分だったのですが、値段がほとんど変わらなかったからです。ADSLモデムは12M用に交換しなければならないので、ついでにルータ内蔵型にしました。で、12Mは1月中旬にならないと使えませんが、ルータだけが先に来てしまいました。現在の1.5Mや8Mでも使えるタイプなので早速設定して使っています。自宅にはパソコンが2台あるのでルータがあると便利です。それに100Baseの4ポートHUBが付いているので100M-LANができてしまい快適です。先日までは10M-LANだったのでファイル共有が遅く不便でした。これで会社においてあるLINUXの入ったIBMのパソコンを自宅に持って帰って、専用のファイルサーバーにしたら、ちゃんとしたネットワークの出来上がり。あとは、固定のIPアドレスがあれば完璧ですね。 

2002年12月10日(火曜日) 晴れ
 【高知県は透明度の高い星空です!!】
 今日は給料日だったので、早速インターネットでみずほ銀行に接続したら、なんと少ない!!!明細照会したら車の修理代が12万円引き落とされてました。エーーーッ、ボーナス払いって言っておいたのに。昨年もそうでした。どうせ抗議しても返ってこないだろうし、あと10日もすればボーナスが出るのでまあいいか。でも、ボーナスは全額ローンの支払いに消える予定です。

2002年12月9日(月曜日) 晴れ
 【昨日は高知も寒かった!!東京は雪が降ったんだってね】
 ふう、やっとパソコンが復活。
私はVisual C++ Version 6.0を使って天文ソフトを趣味で作っているのですが、Windows 2000ではデバッガーがちゃんと動くので開発しやすかったのですが、Windows XPだと開発中のプログラムの画面が表示される直前で異常動作(固まるような感じ)を引き起こすんです。っで、いろいろ調べたら、Windows XPのサービスパックをインストールすると解決したという情報を探し当てました。なーーんだ、そうか....。ってことで早速Windows Updateを実行しました。
 そしたら、そしたら.....。Internet Explorerがまともにウェッブページを表示してくれなくなりました。画像が出なかったり、ページ丸ごと出なかったりして、使えません。キャッシュをクリアしたり、Cookieを削除してもダメ!怪しそうなプログラムを削除しても効果なし。3時間くらい格闘してやっと原因を突き止めました。Norton Internet Securityを一時的に無効にすると表示できた!!Window Updateがレジストリの一部を変な風に書き換えてしまったようです。Norton Internet SecurityをUninstallして再起動し、もう一度Installして最新のワクチンとセキュリティ情報をダウンロードしてやっと解決しました。
 っで、これだけ苦労して、肝心のデバッガーはというと、とりあえずデバッグできますが、こんどはデバッグモードを終了すると固まります。うーーん、ぜんぜん解決にならない!!
 ってことで、今夜やろうと思っていたことがぜんぜんできませんでした。でも、どうにか関さんのウェッブページだけは更新できました。新彗星が2つ発見されたという情報が届いていますが、軌道を調べる時間がありません。
 そうそう、ノートパソコンにRed Hat Linux 8.0をインストールしてSamba(Windowsからアクセスできるファイルサーバー)がちゃんと動くようになりました。LANカードも一発で認識してくれて楽になりました。以前はC言語で書かれたLANボードのデバイスドライバーを自分用に書き換えて、Linuxのカーネルを再構築して動かしていましたが、そんな苦労は少なくなりました。それにWindowsで言うところのWindows Updateに相当する無料サービスもRed Hat社が始めてくれました。これでインストールや更新がWindows並に楽になりました。日本語表示が少し美しくなりましたね。前回のバージョンまではMacと比べても見劣りしてましたが。また、Office系のソフトも充実してきました。ただ、サーバーとしては優れていますが、ワークステーションとしてはまだまだです。あと2年位したらMacに追いつくか?
私も今のうちからLinuxに乗り換えようかな?
Windowsで作っている天文ソフトもLinuxで作ったりして?
Linuxは良いですよ、なにもかも無料ですから。
Microsoftは逆に厳しくなってますね。Windows XP以降発売するほぼ全てのソフトは再インストールするのにもいちいちMicrosoftに電話して認証してもらわないと動かないし(めんどくさい)。それにVisual C++ .NETなんか単体では売ってくれないし。Visual Studio .NET Enterpriseっていう35万位するのを買わされるんです。そのパッケージにはたくさんの使わない開発ツールが入っていて、まるで『抱き合わせ悪徳商法』です。もしC++の開発者が30人いたら35万円×30ライセンス買わないといけません。1050万円!!そんな金、中小企業にはありません!!しかも2年くらいしたら互換性の無いWindowsを発売して買い替えさせようとするし。
うーーん、やっぱりこれからはLinuxだな。ウン。

2002年12月6日(金曜日) 晴れ
 【このところ異常に暖かいです】
 この人もすごいぞ!!
たった一人でこんなすごい移動式プラネタリウムを作っています。
(もうすでに有名人ですね)
http://www.megastar-net.com/
ハードウェアの設計製造、ソフトウェアの開発、シナリオの創作。理工系と文系を兼ね備えた天才です。並列コンピュータのように、脳みそを複数持っているとしか考えられません。
とにかく、すごいから...。上記リンクをクリック。

2002年12月4日(水曜日) 晴れ時々雨
 【なんか...梅雨のように雨が降る】
 つるちゃんのプラネタリウムがついにになるらしいです!!
通称「つるプラ」の詳細は上記リンクをクリックしていただければよくわかりますが、とてもとても一人で開発したとは思えないほど機能が充実しています。こんなソフトをわずか1年で開発したとは信じがたいことですが、その奮闘記ぶりは上記ウェッブページで少しだけ見ることができます。今回本になるとのことでさらに詳しい状況を知ることができると思うと発売が待ち遠しいです。同じソフト開発者として尊敬すべき人です。天文ソフト開発者のコミュニティなんかができるといいですね。お互い情報交換しあいながら技術力を高め天文界に貢献できればすばらしいと思います。

2002年12月3日(火曜日) 晴れのち雨
 【あーー、まだ雨漏りが】
 芸西天文台の60cm反射望遠鏡がとりあえず復活しました。代わりの部品なので導入が遅かったり、音が大きかったりするようです。今日関勉さんから60cmで撮影した彗星の写真が届きました。追尾精度は大丈夫なようで一安心です。その写真は明日の夜、関さんのHPに更新します。




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