2003年2月28日(金曜日) 晴れ 2003年2月26日(水曜日) 晴れ 2003年2月23日(日曜日) 晴れ 2003年2月18日(火曜日) 晴れ 2003年2月14日(金曜日) 晴れ 2003年2月12日(水曜日) 晴れ 2003年2月10日(月曜日) 晴れ 2003年2月9日(日曜日) 快晴 2003年2月7日(金曜日) 晴れ 【夕方は曇】 昨日撮影したニート彗星(C/2002 V1)の写真ができました。スキャナーから取り込むと淡い尾が見づらいですが、1°を楽に超える尾が写っています。下の写真はちょっと強調処理しすぎた感じがあり、彗星本体の淡い感じが出ていませんが、右上に長く伸びた尾がわかると思います。300mmの望遠レンズで撮ると周辺の星まで写るので冷却CCDで撮像した画像に比べると『宇宙の風景』という感じが出て、なかなかいい感じです。 近日中に天体写真のコーナーにもっと綺麗な写真を掲載します。 |
C/2002 V1(NEAT) 2003年2月3日 19時24分から5分間露出 300mm F4.5 望遠レンズ (トリミング) フジカラー SUPERIA 1600 |
2003年2月3日(月曜日) 晴れ 【苦あれば学習する】 昨日はこのコーナーに書ききれないほどの失敗がありましたが、今日は学習効果があり満足な観測ができました。ニート彗星の撮影をするために、18時に仕事を終えて大急ぎで仁淀川河口に向かいました。長い堤防をいつもの場所より南に走り、西の山が最も低い位置まで移動しました。7時30分から8時2分まで観測し、5枚ほどの写真が撮れました。撮影は300mm望遠レンズ付きカメラで行うので露出中は望遠鏡でゆっくりと観測できます。昨日よりは透明度が悪く、高度8,7°で8.4等の恒星が見える環境でした。問題は追尾精度ですが、ギアがおかしいのか、たわんでいるのか、200mm望遠レンズですら一方向にずれるのです。でも時々完璧に追尾するのです。原因はいまだ判明していませんが、今回はどうでしょうか。明日プリントに出すので、ある程度追尾されていたらHPに掲載しますのでご覧ください。。 ニート彗星が沈んでからは天体の動画撮影をやってみました。このカメラはもともとはパソコンにつないでチャットするために作られた製品ですが(写真1参照)、分解してCCDと基盤をガイド用CCDカメラのケースに組み込んだ自作のものです。チップが小さいので2000mm直焦点でも結構大きく撮影できます。土星や木星は感度をぐっと落とさないと真っ白く飛んでしまいます。そのくせ、オリオン座大星雲の中にあるトラベジウムの光はキャッチできませんでした。 下の土星(写真2)はその動画カメラで静止画像を撮ってみたものです。6800円程度のカラー動画CCDでもこの程度には写りますので、月食や木星食、土星食などの記録には使えます。ちなみに、月面は大きいので2000mmだと画面から大幅にはみ出してしまいます。 改造コーナーと動画コーナーでもつくろうかなあ。 |
(写真1) これを分解改造した (写真2) |
2003年2月2日(日曜日) 晴れ 【苦あれば苦あり】 ニート彗星(C/2002 V1)の撮影が最後のチャンスと思い出かけてきました。天気も透明度も良好だったのですが、やはりトラブル続出。赤道儀を制御する装置が電源容量低下の表示で動いてくれません。元日に観測したときと同じ現象です。 その時はバッテリー不足と思って、次の日バッテリーに充電しようとしたのですが、満タンの表示でした。念のためにテスターで測定してもちゃんと12Vでした。ということはバッテリーは大丈夫なはずです。 コントローラーが壊れたかと思って、今度はインバーターを接続してノートパソコンをつないでみたのですが、やはりパワーの表示点灯してくれません。ということはバッテリーが老朽化して気温5度では出力が出なくなっているようです。 この間にもどんどん時間が経過して彗星は山に隠れそうです。あせってきました。でもここで閃きました。車のバッテリーから取ればいいのです。念のためにエンジンを回したままで......。無事動きました。 大急ぎで目盛環を使って導入。彗星がいない....。どこにもいない。今回もダメか.....。どうにか3回目の導入でやっと発見しました(絶対この目盛環ガタがきてる。ずれてばかりだ)。 おお!!思ったとおり大きくてだれにでも彗星とわかります。ぶっくり太った感じで短くて太い尾があります。また彗星のすぐ頭の先に明るい恒星(7.7等)があり、まるでこの恒星に向かっているかのような姿が印象的でした。この恒星と比べるとぼーっとしている分暗く見え、7等くらいの感じでした。でも7等だったらもっと暗いはずなので、恒星カタログの7.7等の方がおかしいのでしょうか。これだけ明るかったら月があっても観測できる感じです。もっと眺めていたいのですが、とにかく撮影しなければなりません。大急ぎでフィルムを装填....、と思ったら今度はカメラのふたが開かない。えーーーっ、もうあと一歩だというのに。2分くらいかけてどうにかこじ開けてフィルムを装填し、撮影開始。いや、レリーズがありません。レリーズはどこに行った!!ああ、あったあった道具箱に入ってた。大急ぎでねじ込むと同時にシャッターを押しました。望遠鏡をのぞくとちゃんと彗星が見えています。ふーー、間に合った。おっと時間を記録しなければ。あれ?記録用紙は.....。記録用紙が無い。まあいいや、この雑紙に書いておこう.....。やれやれ。 さあ、露出中にゆっくり彗星の雄姿を眺めることにしよう。あれ、彗星がいない....。あああーーーーーっ、山に沈んでる。シマッタ。大急ぎでシャッターを閉じなきゃ。 ニート彗星の初観測はこのように、まるで作り話のような混乱のうちに終了しました。でも写真を1枚だけでも撮影できたのでよかったです。ほんの2分か3分の露出でした。眼視で眺めたのは30秒くらいです。 だいぶ、ウェッブページのタイトルどおりの内容になってきました。 下の写真は彗星が沈んだあとにデジカメで土星を撮影してみました。観測するレンズにカメラを手で押し当てて撮影する「コリメート法」です。寒さで手が震えるのであまり綺麗に撮れませんでした。土星は天頂にあったので、真冬ながらも大気が安定していて美しいリングが見られました。下の画像よりもずっと鮮明に観測できます。 このあと、土星の動画撮影を行いましたが、ここでまたトラブルが。長くなるのでまた気が向いたら書きます。お楽しみに(苦笑)。 |
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星図や天体の軌道図はAstroArts社のStellaNavigator for Windows 95の画面から作成しています。
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