2000mm、F10のシュミットカセグレンに取り付けたカメラのファインダーを覗いても、M27の姿はほとんど見えないのだ!なんとなく、ファインダーの中央にM27があるような気がする程度です。主鏡と同じ視野に調整した副鏡があれば、副鏡を用いて導入することができるのですが、現在の三脚と赤道儀には、これ以上の重装備は不可能です。かなり時間をかけて周辺の恒星をたよりに導入するわけですが、腰や首が痛くなったり、足がつりそうになったり結構大変ですねえ。 2000mm直焦点ともなるとわずかな風でもぶれてしまいます。左下の写真はあまりぶれていませんが、掲載していないM27の写真はすべて恒星が「こんぺい糖」になっていました。 |
右の写真は、200mm望遠レンズで撮影した写真の拡大スキャンです(200mmなら楽勝です)。ISO800に10分程度の露出でもF4.5だと結構明るく撮影できています。(コントラスト調整していますが。) | |
左の写真は2000mm、F10直焦点撮影です。ISO800のフィルムで12分の露出ですが、非常に淡くなってしまいました。しかもピンぼけです。 1998年9月15日
23時16分から12分間露出 撮影地:高知県土佐市 (仁淀川河口付近) フィルム:Fuji Super G800 ACE カメラ:PENTAX SP 赤道儀/主鏡: VixenGP-SC200L(f2000mmF10) ガイド鏡:Vixen 6cm屈折 910mm オートガイダー用CCDカメラ:Vixen B05-3M オートガイダー:Vixen AGA-1 写真店にてプリント Adobe Photoshop Version 5.0で コントラストと色調を調整。 |
|
ガイド鏡が910mmで主鏡が2000mmという、ムチャクチャな 組み合わせで撮影してみたのですが、まずまずの精度で追尾できています。 |
M27(NGC6853) こぎつね座/惑星状星雲(IIIa) 赤経19h59.6m 赤緯+22゜43′ 光度7.6等 視直径8′×4′ 距離975光年 こぎつね座にある惑星状星雲。その姿が鉄亜鈴(てつあれい)の姿に似ていることから、亜鈴状星雲と呼ばれています。星雲の大きさは、100年間に6.8″ほど大きくなっています。 中心星である年老いた恒星が放出したガスが亜鈴状に広がり、この中心星からの紫外線を受けて蛍光灯のように光っているいるのです。 |
このページの天体写真は特に明記しているものを除き、すべて私(Mira)が撮影したものであり、天体写真の著作権はMiraが所有しています。
Copyright © 1998 Mira.