<ペルセウス座流星群を見よう>
2002年版
盛夏の大スペクタクル
1年のうちで最も活発な流星群です!
活動期間は7月20日~8月20日
ピークは8月12日夜から13日朝方
特に、2002年は月の影響が全くありません。
真っ暗な夜空に飛び交う流星を楽しみましょう。
望遠鏡は必要ありません。
流星群は肉眼で観測するのが一番です!!
北天ペルセウス座付近から多数の流星が飛び出します。ペルセウス座をたどる事ができなくても心配はいりません。流星は広い範囲を流れますので、大体の方角を知っていれば十分です。極端な事を言えば、寝転がってぼーっと空を眺めていれば良いのです。 なるべく暗い場所に移動しましょう。海岸沿いでも良いのですが、湿度が高く水蒸気の影響で透明度が悪いことがあります。できれば高い山に思いきって遠征してみてはどうでしょうか。ひごろ見ることができないすばらしい星空を発見できます。 下に北の空を示します。アルファベットのWの形をしたカシオペア座を目印に探してみてください。北極星を中心に時計と反対方向に回転します。 |
●入門者のための当日のセットメニュー せっかくの機会ですから、流星だけ見るのではなくて、その他の星も見てみましょう。 ●12日20時30分になれば十分暗くなりますので、その頃南の空を見てみましょう。天の高い部分から南の低い空に向けて美しい夏の天の川を見ることができます。天の川の最も濃い部分はいて座とさそり座に挟まれている部分です。この部分が、我々太陽系が属している、天の川銀河のほぼ中央部分です。 『天の川って7月7日(七夕の夜)しか見えないんじゃないの?』っていう人がたくさんいますが、そんなことはありません。詳しくは、いずれ作成する(かもしれない)「天の川の楽しい見方」のコーナーをご覧ください。 また、この時間はわし座(彦星がある星座)、天の川の対岸にある、こと座(織り姫の星座)、白鳥座など入門者にも見つけやすい星座を見る事ができます。天の川に沿って探してみましょう。 ●23時ころになり、夏の天の川が西に傾くと、北東の空から、今回話題のペルセウス座が昇ってきます。この時間にはすでにカシオペア座(Wの形をした星座)が見えていますから、その方向を見てみましょう。 ●1時30分になると東の方に明るい星達が昇っています。 おうし座のアルデバラン(0.9等)、ぎょしゃ座のカペラ(0.1等)、最も明るいのは-0.1等の土星です。 ●2時30分になると東の空からオリオン座が昇り始めます。冬の寒い季節、透明度の高い夜空にギラギラ輝く代表的な星座ですね。この季節(夏)には明け方見られるんです。 そして、すばる(プレアデス星団)も東の高いところに見えます。もし小さな双眼鏡を持っていたら眺めてみましょう。プレアデス星団には肉眼で見ることができない小さな恒星たちがたくさん集まっている事がわかりますし、それらの星が立体的に見えて非常に感動します(原理的には立体的には見えないのですが、実際には立体的に見えます)。 ●4時になるともう明るくなり始めます(高知県の場合)。本当はこの頃からもっとたくさん流れるはずですが、明るくなってしまうので残念です。 |
スイフト・タットル彗星という彗星がゴミを撒き散らしながら、太陽の周りを約120年かけてぐるぐる回っているのですが、このゴミの中に毎年8月12日から13日頃地球が突入してしまうのです。ゴミは地球の大気圏に突入すると空気との摩擦により温度が上がり、ついには燃えてしまうのです。このときの様子が流星(流れ星)として見られるわけです。 このことは天文学者やアマチュア天文家の努力によって証明されました。 そこで、勉強熱心と言われている私は、本当にスイフト・タットル彗星が地球の軌道上を飛んでいったのか、コンピュータを使って計算してみることにしました。 |
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確かに、スイフト・タットル彗星は太陽系の北の方角から南下して、地球の軌道上を横切って、太陽系の南の方角のはるかかなたに去っていきます。 左の軌道図は1992年12月31日のスイフト・タットル彗星の位置です。このときに撒き散らされたゴミが地球に突入しているのです。 |
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左の図は毎年8月12日頃の地球の位置を示したものです。確かに地球はスイフト・タットル彗星の撒き散らしたゴミの中に突入しています。 ここで、ドキッとしたあなたはエライ!! そうです。タイミングによっては彗星と衝突するかはともかく、ニアミスする可能性があります。 次回の回帰は2126年ですが、このときにはかなり地球に接近します。 詳しくは「入門者のための彗星情報」のコーナーにある「スイフト・タットル彗星」のページをご覧ください。 |