トップページへ移動します

2007年ふたご座流星群

 2007年12月14日(土曜日)から15日の明け方にかけてふたご座流星群を観望しました。

 14日は本当はいつもの仁淀川の観測地で彗星の撮像をやりながら、ついでに流星を眺めようと思っていたのですが、突然川之江の久保氏から連絡が入り、「今から芸西天文台に行くから来ませんか?」とのこと。久保氏の突然はいつものことなので驚きません。計画を変更してお祭り気分で芸西に走ったのでした。


クリックすると大きな画像が表示されます。
 今年のふたご座には、ちょうど接近してきて明るくなった火星がありました。そしてペルセウス座には大爆発して3等級まで明るくなっているホームズ彗星もあり華やかでした。
 月明かりも無く透明度は抜群!いつもの仁淀川に比べるとはるかに暗い夜空に冬の天の川が流れ、微恒星が砂のようにたくさん見えました。
 期待できます!

 今夜は風景と共に流星を撮りたかったので中古の三脚を買いました。そうとうオンボロですが、星景写真を撮るにはまあいいでしょう。たった1500円でした。その三脚にPENTAX MEを乗せてISO 800のフィルムを装填して準備完了です。



クリックすると大きな画像が表示されます。

 流星は空を見上げて待つ必要もないくらいパラパラと流れました。最大で1分間に4個くらい流れるときもあり、そうかと思うと20分くらい見られない時もあったりでしたが、感覚的には「かなり流れているなあ」という感じでした。
 しかし、なかなかカメラの前を流れません。向いてない方角ばかりたくさん流れます。

 左の写真は、寒くなってきたので車の中で暖をとっていた時のものです。シャッターを押したまま20分くらい放っておいたのですが、その間に大流星が流れていたのです。中央より左にある傷のようなものが流星です。ちょっと電線が邪魔ですけど。

 画像の下の方で光が左右に走っているのは久保氏が望遠鏡を移動させているところです。私の車の運転席が心霊写真状態になっていますが、心霊写真ではありません。私の顔ですので、念のため。



 北極星に向けて日周運動を撮っていたら流れました。北極星のすぐ上に写っているんですが、わかりますか?












 上の画像の流星の部分を拡大したものです。左下に向けて流れたはずです。右下にある一番明るい星が北極星(ポラリス)です。


 そのほかにも1枚、フィルムの端っこにかなり明るい流星が写っているものがありました。

 


 芸西天文台と冬の星座です。左におおいぬ座が、右にオリオン座が写っています。
 おおいぬ座の上から下に向けて明るい流星が流れたので、「最高のタイミング!」と喜んだのですが、実際には写ってなかったです。がっかり。写ってたら芸西天文学習館に飾ろうと思っていたのに。フィルムもルーペでチェックしたのですが、やはり写っていませんでした。かなり明るい流星じゃないと写りませんね。
 まあ、3枚に写っていたので良しとしましょう。

 肉眼で見た流星の数は23時から薄明までに100個以上と思います。こんなにたくさん流れるんだったら、2001年のしし座流星群の時のようにきっちり記録しておけばよいデータになったのにとちょっと後悔しています。


トップページへ戻る


「ほうき星観測隊D70」の写真は、特に著作権表示のないものは、私(Mira)が所有しています。
著作権者に無断で複製または掲載することを禁じます。

星図や天体の軌道図はAstroArts社のStellaNavigatorの画面から作成しています。
Copyright © 2008 Mira.