牧野植物園の観月会に参加しました

　10月1日に行われた、牧野植物園観月会に行ってきました。このイベントは9月29日（土曜日）と30日（日曜日）の満月に合わせて予定されていたものでしたが、台風のために1日延期されたものです。延期されたとはいえ、月齢は15.4。満月と言っても良いくらい丸く明るい月が園内を照らしました。

　園内の通路にはずらりと椅子が並べられているので、好きな夜景の場所でゆったりとすごすことができます。

　温室の下にある池のほとりにはステージが作られて、万葉集に詠まれた草木のお話が二人の女性職員さんにより語られました。万葉の昔も今も変わることのない美に対する価値観というものを感じるとこができる良い語りでした。

　万葉の語りの後は、趙景明（ちょう　けいみん）さんと松居孝行さん（高知市出身のギターリスト）による二胡が演奏されました。多くの人が好きな場所に座って、ゆったりと流れる時間に身を浸していました。

　所々に万葉集に収められた歌がたてられていました。
　どの歌も少しもの悲しい風情を感じたのですが、それはこの園のもつ夜の雰囲気がそう感じさせたのでしょうか。

　牧野先生の若いころの銅像の前から温室の方向に向けて十分な露出をかけてみました。昼間のような夜のような不思議な感じの美しい画像が撮れました。

　振り返ると右手にキノコを持った若き日の牧野先生が。今夜は特別に足元にオブジェが展示されていました。遠くには明るい月が。

　昼間は狭くてうっそうとしていて、石段も崩れがちな通路（ここを通る人は少ないとおもわれる）には提灯が飾られていて夏祭りのようでした。その美しさに写真をたくさん撮っていたら、後ろから二人とも立派なカメラを一脚に乗せたご夫婦と思われる二人がやってきて、あっ、この道綺麗ねっていう会話が聞こえたので、すぐに場所を譲りました。
　このライトアップは見事でした。

　さて、そろそろ温室にと思ったら21時の終了時間のアナウンスが聞こえてきました。
　え～～、まだまだこれからなのにと思ったのですが、しかたないです。

　夜の牧野植物園（観月会）、素晴らしかったです。
　次回も絶対行きたいと思います。

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