香川大学工学部で人工衛星作ってます

 8月からブログを更新できてなくて失礼しました。
 実は香川大学工学部が打ち上げようとしている人工衛星プロジェクト(Stars II Project)の衛星組立が非常に忙しくて、すべての時間をそれに使っていました(いまも、状況は変わっていませんが)。

 8月のある日、プロジェクトでマネージメントしているある人から1通のメールが来まして、「いま、人工衛星を打ち上げるプロジェクトが進んでいるのですが、研究室に見学に来ませんか?」というたいへん魅力的なお声掛けをいただいたわけです。ふつう、人工衛星のプロジェクトなんて、数そのものが少ないうえに、外部の人間が見学させてもらえることはまず無いわけで、一生に一度のチャンスとばかりに飛んでいきました。
 1日目は普通の見学で、作りかけの人工衛星らしきものが作業台の上に鎮座しているし、電子基板がぽろっとそこらへんに置いてあるし、電線の表面を無水エタノールかなにかを使って丁寧に丁寧にふき取っている人がいるし、なにやらわけのわからない装置とコンピュータを接続して、バッテリーらしきものの充放電をしている人がいたり、向こうの方にはクリーンルームのようなものがあって、そこにもなにやら人工衛星のようなものが置かれているし….。もう、見るものすべてが新鮮で興奮してしまいました。
 っで、「明日も来てください。ちょっと手伝ってほしい作業がありますから」っていわれて、まあ、電線の汚れをふき取る作業くらいはできるかなと思って、新入社員の工場実習くらいの気分で行きました。そしたら、ホワイトボードに作業担当表なるものが書かれていて、私の名前まであり、「アンテナの実装と調整作業」とかけっこう本格的なことが書かれていてびびったわけです。それだけでもどうしていいかわからないのに、いきなり「このGPSユニットのファームウェア入れ替えてください。」っていわれてメモを渡されて、大格闘です。そんな簡単なメモでできるわけもなく、メモも間違っているし、海外の開発元のウェッブサイトにあった英文の技術情報を読みながらあ~でもない、こ~でもないと苦闘しました。
 最終的には自力ではできなかったのですが、中間報告をすると「さすがです!!こんな短時間にそこまで解析できるとは。すごい!」とかっておだてられて、「来週はこれこれの作業がありますから、かならず来てください。」っていわれ、それ以降、なんというか、拉致されたというか、軟禁状態で開発させられているというか….。今に至っているわけです。


香川大学工学部

 作業をするときはすべてゴム手袋です。このゴム手袋、かなり薄手のピチッツとした精密作業用のものなのですが、それでもこんなものつけてツイストケーブル作ったり銅線をよじったり半田付けしたりするのは大変です。素手なら簡単にできることもなかなかうまくいきません。もちろん、やっているうちにうまくできるようになりましたが。
 半田付けしたり、熱収縮チューブをかぶせた後は実体顕微鏡でチェックです。よく見ると収縮チューブから銅線が一本だけ手前にはみ出ていてやり直したりしました。
 写真にはお茶のペットボトルが写っていますが、素手で触ったものをゴム手袋で触っては意味がないので、このペットボトルもエタノールで洗浄してあるのです。


ある部品にヒューズを付けたりしているところ

 宇宙に行かない基板などは廃品利用です ^_^;
 別の建物にある工作室のようなところに行くと卒業生たちが学生時代に作ったいろんな電子部品があるので、それらから使えそうな配線をもぎとったりします。必要な電子部品は部品棚にけっこうあって、なんか秋葉原のガード下の部品ショップにいる感じです。汎用基板やコネクタをガサゴソ探し回ったり、使えそうな電子部品を持ってきて作成します。


衛星のリモコン操作基板を作成中

 こんな感じで、最初は楽しいたのしい電子工作教室という感じでした。
 そのうち、振動試験の日が近づくにつれて地獄の徹夜徹夜の連続になるのですが、その話はまた機会があるときにでも。


 
 



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