芸西天文台の観望会をしました

昨夜(1月13日)は芸西天文台の一般公開(観望会)を担当しました。
 申し込み人数は少なめだった上に、なにやら感染症が流行っているらしく10人ほどの参加者でした。ですが、10人~20人くらいがいちばんコミュニケーションがとりやすく、会話がはずみます。この日は半分以上は複数回来ている人でした。リピーターが多いのは嬉しいですね。
 まずは講義室で冬の星座や冬のダイヤモンドのお話を30分程度Y講師が行いました。

  
講義室でのお話

 外に出たら、予想通りまれに見る透明度の高い星空がありました。半月があり空が明るかったのがちょっと残念でしたが、ちょうど月面Xが見られました。
 あいにくドームにある口径70cm反射望遠鏡が壊れていて、第2観測室の小型の屈折望遠鏡とドームの横にある大型の双眼鏡での観望になりましたが、通常はあまり使うことのない大型双眼鏡でのオリオン大星雲などを観望しました。


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階段の上に立って冬の星座をたどっているところ

 この日は観望する対象が少なくなるだろうと思ったので、デジカメでお手軽に星景写真が撮れることをお話ししようと思って、デジカメを三脚に乗せて試し撮りをしていました。それを見た小学校低学年(1年生くらい?)の男の子が強い興味を示し、「自分も撮りたい!」、「どこ押したらいいの?」って言いだしました。シャッターを押すくらいならできるだろうと思って教えると、今度は「あっちの星も撮りたい」、「スバルも撮りたい」、「もっと明るく撮るには?」って質問攻めにあい、こちらも本気で対応してみたところ、最後にはシャッター速度の設定、画像の表示方法まで覚えてしまい、自分で好きな場所に三脚かついて移動し、好きな方向に向けて撮るようになってしまいました。ISO-6400で10秒露出から20秒、30秒と段階的に撮ってみて、さすがに30秒露出では「昼間みたいだ~」とはしゃいでいました。
 下の写真はその小学生くんが撮ったものです。太陽のように明るいものは月です。月のすぐ右に火星が写っていますね。


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芸西天文台のドームと夜景
PENTAX K-5, PENTAX 対角魚眼ズームレンズ
参加者の小学生が撮影

 最後にふたたび講義室に戻ったところで、その小学生くんが写したたくさんの写真を大スクリーンに表示させて、「こんなに簡単に星景写真が撮れるんですよ。ぜひ夜空にカメラを向けてみてください」って言いながら、ごく簡単な画像処理をしてみせて、カメラの画像には肉眼では見えない多くの情報が含まれていることなど話し、興味を持ってもらいました。
 芸西天文台の観望会はだいたいこんな感じで、かなり自由な雰囲気でやっています。


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