飼っているクロヤマアリ(?)が捕獲9日目にしてやっと卵を産みました。エサを食べてるのを見たことがないし、探している様子すらないのでこのまま死んでしまうのかと心配しましたが、巣に慣れてくれたのか、あきらめてくれたのでしょう ^_^;
じつはオオズアリを2016年5月から飼っていたのですが、1年くらいして女王アリが死んでしまい2017年8月に全滅してしまいました。また飼いたいと思い、毎年女王アリを探していたのですがいままで出会いがありませんでした。
3年ぶりにアリの行動が楽しめそうです。
上の写真のように、今回は新女王アリを手に入れたのではありません。
この女王アリたちと出会ったのは5月23日のこと。朝から芸西天文台で作業をした後、天文台周辺でアリの写真を撮っていた時でした。
黒い配水パイプの上を変な形の黒いものが動いているなと近づいたのですが、どうもアリじゃない感じ。たぶんアリグモだろうと思って写真をささっと撮って画面で見たところ、何かをくわえたアリでした。
珍しいものをくわえている感じだったので今度は接近して撮ってみるとびっくり!
大きなアリをくわえていました。
アリ同士がけんかをするのはよくあることですが、このくわえかたは仲間を運ぶ時のくわえかたです。運ばれる方の顎(口の部分)をくわえるのです。でも同じ種類じゃないのはすぐにわかります。アリが他の種類を拉致して働かせるのはよくあること。この2匹の関係に強い興味がわいたので持って帰って、じっくり調べてみることにしました。
さっと払うと手の中に簡単に入ったので、軽く握りました。いつもはアリ捕獲用のビニル袋をポケットに入れているのですが、今日はそんなつもりはなかったので持っていません。さいわい車からそう遠く無い所だったので車まで走り、レジ袋に入れることができました。久しぶりのワクワク感です ^o^
大急ぎで家に帰り、慎重に石膏巣に入れました。ここで失敗したら部屋の中を走り回り捕まえるときにつぶしてしまうかもしれません。
慎重に慎重に….
どうにか傷つけず入れることができました。
写真を撮ってみるとえらく大きさが違います。小さなアリが大きな方をくわえて運んでいたのです。
これ、もしかして!と思ってマクロレンズ+マクロストロボで最大接近して写真を撮ってみると….
大きな胸に翅が抜けた痕があります。
そうです。女王アリです。
アリが引っ越しをしていて、女王アリを新しい巣に運んでいたのです。
ふつう引っ越しというとアリの行列になるなのですが、周りには仲間がいなくて、単独でさまよう様にウロウロしていたので、まさか女王アリを引っ越しさせているなんで思いませんでした。
大急ぎで左の石膏巣に水を入れて最大限加湿しました。餌は3年前のオオズアリの時に買ってあった昆虫ゼリー。賞味期限切れかもしれませんが、黒糖のようないい香りがしていたのでとりあえず ^_^;
エサを探す働きアリが1匹しかいないし、エサを探そうとしないので、いやでもぶつかるように地面部分に置いてみました。
ところが、エサの成分のついた水滴に触れただけでさっと逃げて行ってしまいました。自然界ではありえない贅沢な食べものに不自然さを感じたのでしょうか。
2~3日経過しても乾燥した地上部にいて、保湿してある快適なはずの地下部に入ってくれません。このままでは死んでしまうかもしれないのでちょっと工夫をしました。
紙の裏側は真っ黒になっているので、これで覆って部屋を暗くしてみました。
10時間ほどして家に帰ってみると、ちゃんと入っていました。暗くするのはやはり効果がありました。
この2個の卵、ちゃんと育ってくれるかな。毎日が楽しみです。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.