深夜から明け方にかけての天体は観測する機会が少ないのですが、休日前はチャンスです。6個の彗星を撮像し位置を測定しました。
午前3時を過ぎた頃に東の空に薄雲が出てきているような気がしたので、星雲の撮像より優先して彗星の撮像を行っていました。1時間ほどしても雲が広がる様子は無く、もう一度東の空をよく見ると、それは薄雲ではなく夏の天の川でした。もうそんな季節かと思いながら星空を見回すと、少し北の方角にははくちょう座やこと座が昇り、ベガが強烈に光っていました。わし座のアルタイルも良く光っています。さそり座のアンタレスは観測を開始した午前2時過ぎにはすでに昇っていて、その時間には全身が現れていました。真夏の暑い夜にじとじとと汗をかきながら眺めたあの天体を、4℃の中、寒い風に吹かれながら毛布をかぶって眺めるのもなにか変で良いです。
下の彗星 C/2003 H1(LINEAR) は初めての観測です。こんなに明るくなるまでほったらかしにしてました。チェック体制がなってないですね。CCDで撮像するとこのように明るいですが、14等級なので望遠鏡をのぞいても全く見えないのは残念です。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.