仕事が終わった時は快晴だったのに、わずか30分の距離の観測地に向かっている間に全面曇りになりました。2時間ほど空を見上げていましたが、一部に星は見えるものの、望遠鏡+CCDで観測できる雰囲気ではなく、結局あきらめました。
昨日書いた小惑星 2003 UR292 の海王星への接近の件について、海外のウェッブページに計算結果が掲載されている旨のメールが届きました。そのウェッブページによると、海王星に5140年に約0.55AUまで近づき、5877年に約0.36AUまで近づくとのことです(AUは天文単位と読み、地球と太陽との平均距離をいいます)。これだけだと、「それがどうした」という感じです。
この小惑星は183年かけて太陽を1周(公転)するとして、5140年までに17公転、5877年で21公転します。
ところで、この小惑星ですが、2001年10月~2003年11月までの2年間の12観測しかありません。時計の長針で例えると、1公転が60分なわけですから、それの4分に相当する期間しか観測がないわけです。
5140年ということは観測期間の260倍ほど先を予測しているわけですから、観測期間が増え、正確な軌道が徐々に求められるにしたがって少しずつ(かなり)結果が変わっていくものと思います。
もしかしたら、驚くような結果になるかも….。103代後の子孫に確認してもらうことにしましょう。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.