今夜はたまたま観測地に近い営業店舗で仕事を終えたので、西の空に低いSWAN彗星(C/2004 V13)を撮像するために観測地に直行しました。まだ北極星が肉眼で見えないうちから極軸をあわせ(いつも同じ場所で観測しているので肉眼で見えなくても北極星を極軸望遠鏡に入れることができる)、CCDを冷やし、前回の反省で風に弱いフードを外し万全の体制で臨みました。
西の空の雲が気になりますが、山に沈むまでの1時間ならどうにかなりそうでした。ところが、導入最中に(暗くなるにしたがって)霧のような雲が発生し、低空はその影響が濃く出てきました。彗星の近くの3等級の星を導入するころには空全体に淡い雲が広がり、1等星がぼやけるような空になってしまいました。
風も比較的少なかったし、前回の経験があったので撮影に成功する可能性が高かったのですが、大自然には勝てません。懸命に時間と戦いながら組み立てた望遠鏡を、1枚の画像もなく分解し片付ける時間はいつも以上に寒かったです。
仕事が終わってから駆けつけても間に合わないので、次のチャンスは日曜日の夕方となります。晴れますように。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.