金曜日の昼ころ、突然Kさんから携帯電話に着信がありました。
Kさん 「天狗高原に行きませんか~」
私 「いつですか?」
Kさん 「明日です」
私 「(ああ、そう言えば行くって言ってたなあ)明日は仕事ですけど….」
Kさん 「そうですか……」
私 「いや、明日は来客の予定も会議の予定もないから休めます」
って感じで急遽天狗高原観測会が決定しました。
空はあいかわらず黄砂が多く、平地からは真っ白な空でしたが、天狗高原の1200mの位置にまで登ると透明度は良く、青い空がありました。高いところに登ると霞が少なくなることがわかったので、今度からは山に登ることにします。
22時ころまでは雲もあまりなく真っ黒い空に星がギラギラ輝きました。夏の天の川も最初は雲かと思うほどの濃さで、Kさんと二人で感激していました。本当は寝転がってずーっと星空を眺めていたかったのですが、そうもいきません。
まずは、いま一番明るく見えている「テンペル第1彗星」に望遠鏡を向けました。この彗星は7月4日に人工衛星を衝突させてその様子を観測すること(ディープインパクト計画)で今注目されていますので、まず衝突する前の様子を正確に観測しておきたかったのです。
中央の明るい天体がその「テンペル第1彗星」です。南東(左下)に向けて太く淡い尾が広がっていて、その方向に向けて速い速度で移動しています。今後2週間は良い条件で観測できますが、光度を測定してみると12.6等だったので、かなり大きな公開天文台に行かないと眼視では難しいでしょう。しかし、衝突させた直後はかなり明るくなると考えられているので注目してください。
ディープインパクト計画についてはAstroArtsのページでやさしく解説されています。
その後突撃隊ご一行がやってきまして(笑)、挨拶を交わしたりしながらにぎやかな観測会になりました。
続きは明日掲載します。
下の画像は帰りに天狗高原の一番高い位置から観測場所方向を撮影したものです。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
2 comments for “ディープインパクト計画のテンペル第1彗星を観測しました”