地引網漁を偶然見物できました

 今日は芸西天文台に70cm望遠鏡と観測機材が搬入されるということで、朝から芸西に向かいました。芸西天文台の機材が最新鋭に入れ替わる話はちょうど1年ほど前に知らされたのですが、その待ちに待った日がついにやってきたのです。”待ちに待った”などというものではなく、ほとんど禁断症状が出て手が震えるくらいじらされました(笑)。搬入の様子は「芸西天文台70cm望遠鏡搬入の様子」に掲載しましたのでご覧ください。

 一日中張り付いて眺めていてもメーカーの人も仕事がやりづらいかなと思ったので、昼休みのタイミングでちょっと天文台を離れました。コンビニで「16穀弁当」を買って天文台のすぐ近くの琴ヶ浜に向かいました。

 平日なので大変静かです。車の音もしないし、人の声もしない。かすかな波の音と遠くの漁船の音がするだけの穏やかな青空の下でお弁当を食べました(このお弁当、むちゃくちゃ美味しいです!!)。米以外に鳥の餌みたいなのがたくさん使われているのですが、これがなかなか美味しくて、健康にも大変よさそうな印象です。こんなのだったら毎日食べたいです。だれか作ってくれないかな~(笑)。

 お弁当食べながらずっと気になっていたことがありまして….。浜辺近くにいる漁船の動きがむちゃくちゃ怪しいんです。漁船の癖に砂浜に乗りつけようとしているし、漁船から砂浜になにやら投げられているし。おまけに砂浜には農業用のトラクタやブルドーザまでいて、四輪駆動の自動車などもあって、某国からの密輸団にしては堂々としています。
 そのうち、ブルドーザが漁船を砂浜に引っ張りあげました。

 さらに良く見ていると、数人の漁師が海から網をゆっくり引き上げようとしています。
 これは、もしかして地引網漁?
 でも、琴ヶ浜で地引網漁?
 まさかね、と思いながらじゃがりこを食べること1時間以上。
 かなり遠くにあったオレンジ色の大きな浮きが砂浜近くまで寄ってきました。そのとき上空をたくさんの鳥が旋回し始めたことに気づきました。
 やっぱり、地引網漁だ!
 まもなく鳥たちが激しく旋回し、急降下する鳥も現れました。
 たくさんの魚が捕れている雰囲気!
 急いで浜辺に歩いてみました。

 捕れてます!!
 大きくなればブリと呼ばれる魚が2匹。他の場所にもたくさんかかっていて漁師の人が懸命に外しています。すごい~~。琴ヶ浜のすぐ目の前にこんな魚が泳いでいるんですねえ。もっと沖に出ないと捕れない魚かと思っていました。
 ほれ、こんな大きな魚も↓。

 こんなうなぎみたいな長い生き物もかかっていました↓。

 なにやらプラスチックのゴミがかかっていると思ったらヒラメでした↓。

 遠くの方からじ~っと見ていたら黒く覆われていた網の末端がついにたくられてベールを脱ぎ始めました。ドキドキ、ワクワクです。カメラを構えてじりじり歩み寄りました。漁師さんたち嫌がるかもしれない思ったので、できるだけ邪魔にならないように、目障りにならないように気を配りました。物珍しそうにデジカメでたくさん撮っていたんですが、意外や漁師さんたちはこちらを全く気にすることも無く仕事をしていました。見物人には慣れているのかもしれません。

 網の中にはこんなにたくさんの魚が捕れていました。ブリの小さなやつ、真鯛がたくさん、チヌが数匹、ほうぼうが2~3匹、そのほか数種類のイカやアジの仲間が少し…..。
 これは見ていると楽しいです!
 漁師さんたちは生活かかっているので大変だと思いますが。

 小さなサメがたくさんかかっていて、それらは砂浜に投げ捨てられました。また、商品として適さない種類のフグなども砂浜に捨てられました。これらは空を舞っている鳥が喜んで食べるのでしょう。

 偶然だったのですが、初めて地引網漁を観ることができて楽しかったです。
 この後、再び芸西天文台に向かったのでした。



高知県ランキング
上のバナーをポチッと押していただくと著者が元気になりますのでよろしくお願いします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です