ケプラー22を写してみました

 昨年の12月5日にNASAが、地球のように水の存在する可能性のある太陽系外惑星が見つかったと発表し(その時のNASAの記事)、多くの新聞や雑誌に掲載されたので、芸西天文台で撮像してきました。
 この惑星はケプラー22b(Kepler-22b)と呼ばれていて、その母天体は、はくちょう座の羽の先付近にあります。
 下の画像の中の大きな長方形が芸西天文台で撮像した写真です。

[Kepler-22]
Kepler-22(ケプラー22)の位置と画像

 このケプラー22の周囲を回っている惑星の一つであるケプラー22bに水が存在する可能性があるというのです。上の画像のケプラー22は光の特性と地球大気の影響で太く写っていますが、実際の大きさ(視直径)は、この一万分の一とか十万分の一とかという小ささなので、白い点に写っている内部をくるくる回っていることになります。
 実際に水があるかどうかはわかりません。惑星の周期を円軌道と仮定すると、水が存在する可能性のある距離を公転しているというだけで、もし離心率が少し大きかったりすると、近日点(母天体への最接近)時に水がカラッカラに蒸発するでしょうし、遠日点(母天体から遠い点)だと凍てつく寒さになります。
 距離は620光年で、すぐお隣さんと言ってもいいような所にありますが、光に近い速度でロケットを飛ばしても620年以上、さらに観測データを電波で地球に向けて送信しても、届くのは620年かかります。さらにロケットに指示を出すと620年後に届き、返信があるのはさらに620年かかり…..。
 宇宙戦艦ヤマトみたいにワープしないと直接観測は無理ですね。
 確認はできないにしても、太陽系以外にも生命体が存在する可能性のある恒星が少しずつ見つかってきています。宇宙の中で地球人が唯一のものではないということが徐々に解明されつつあるのは大きな成果だと思います。
 ケプラー22の画像を眺めながら、この星の惑星に生命があるかもしれないなあなんて、ぼんやりするのは夜長の過ごし方としては一興ではないでしょうか。

参考
 Wikipedia ケプラー22b



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1 comment for “ケプラー22を写してみました

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