コーン星雲は大きい

 オリオン座やおおいぬ座、いっかくじゅう座が早い時間に昇ってくる季節になりました。一年前に撮ったいっかくじゅう座のコーン星雲の画像があったので掲載します。
 オリオン座のベテルギウスから東(左)に少し離れた付近にある散光星雲です。白ぽい部分は高温になった水素が発光している部分で黒っぽい部分は低温の水素や暗黒物質が重なっている部分です。いっかくじゅう(一角獣)の角を連想させる突起が特徴です。
 この突起は太陽系の惑星の軌道に比べると非常に大きいです。突起の先に恒星が3個あります。この恒星のどれでもいいので、白い部分を1400等分すると考えてください。その中に冥王星までがすっぽりと収まってしまうほどの大きさです。うまく想像できますか?
 もしこの突起の中に惑星があって人類の様な生命があったとしても、白く濃い水素ガスや暗黒物質で宇宙の見栄えはひどく悪そうですね。でも、私たちの太陽も、もしかしたら遠くから眺めるとこのような星雲の中にあるのかもしれません(もっとはるかに淡いのでしょうけど)。まったく水素やヘリウムのない晴れ渡った空間に太陽のような恒星が突然生まれるはずはないのですから。星雲の画像はいろいろなことを想像させてくれます。

[コーン星雲 いっかくじゅう座]
コーン星雲(いっかくじゅう座の散光星雲)



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