一眼デジカメの醍醐味、それはバルブ撮影ができること。
今年は蛍を撮影したいと思って、蛍の見られる場所の情報を集めていました。
今回は『とりあえず』という気持ちで、夕方の明るいうちに南国インターのすぐ近くを流れる川のほとりを歩き回って陣取りました。
真っ暗くなってそろそろかなと目を凝らしていると、1匹、川の対岸にある竹藪の手前を飛びました!!
おお!なんて言っているうちに2匹目、3匹目と見つけました。大急ぎで撮影です。
最初はどんな撮影方法が良いのかわからなかったので、まずは広角ズームレンズ『PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6 ALII』を装着して、30秒露出で何度かシャッターを切りました。
しかし、2~3の緑色の軌跡は少し写るものの、背景は真っ黒で景色が全く写りませんでした。
そこで、レンズをもっと明るい『SIGMA MACRO 70mm F2.8 EX DG』に交換して、F2.8開放のバルブで1分以上露出をかけてみたところ、美しい蛍の飛翔が写りました!
(以下掲載の画像はクリックすると少し大きな画像が表示されます。)
点滅させない蛍
PENTAX K-5 Silver
SIGMA MACRO 70mm F2.8 EX DG
F2.8, ISO 1600, 83秒露出
これでだいたいコツがわかってきました。
いろいろな場所に向けて撮りました。
3分近く露出をかけるとまるで昼間のようになりますが、ちゃんと蛍の軌跡も美しく写りました。昼間蛍が飛んでいるのかと思うような不思議な写真になりますが、なかなかきれいです。画像処理で背景を暗く落とすと良いのでしょうね。
目の前を横切る蛍
PENTAX K-5 Silver
SIGMA MACRO 70mm F2.8 EX DG
F2.8, ISO 1600, 169秒露出
蛍は対岸のほぼ同じ場所に多く飛んでいることがわかりました。今回は撮影場所より少し遠くばかりを飛んでいたので70mm(PENTAX K-5換算で105mm)の明るいレンズが役に立ちました。これが周辺をたくさん飛んでいる場合は、多少暗くても広角レンズが役に立ったのでしょう。
立ち昇る蛍
PENTAX K-5 Silver
SIGMA MACRO 70mm F2.8 EX DG
F2.8, ISO 1600, 138秒露出
今年は蛍が多いと聞いています。いまちょうど良い時期なので探してみてはいかがでしょうか。蛍が見られた時間帯ですが、暗くなってからすぐに徐々に飛び出し、10時ころまでは多く飛んでいました。11時になると少し減ったように感じました。
20枚以上撮りましたので、いずれまた掲載しようと思います。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.