今年の11月下旬に太陽に非常に近づいて、大彗星になることが期待されているアイソン彗星 C/2012 S1 (ISON)を、芸西天文台の70cm反射望遠鏡で撮影してみました。尾の様子を見たかったので、10分露出を3枚撮って、彗星の移動に合わせて合成してみました。ぼ~っとしたコマは写っていますが、尾らしいものは写りませんでした。向こう側に伸びているものと思います。
アイソン彗星
現在、ふたご座のカストルのそばにあります。
下の画像はアイソン彗星を撮影中の望遠鏡です。スリットからふたご座がきれいに見えています。
アイソン彗星を撮影中の70cm反射望遠鏡
アイソン彗星は下のような軌道で太陽に近づいています。太陽系の果てから何万年か何十万年かかけてやってきたものと思われます。
11月下旬には太陽に大接近するのですが、太陽の熱で蒸発してしまうのか、いくつかに分裂しながらも帰ってくるのか、それとも平気な顔でくるっと回って故郷に帰っていくのか….。非常に興味深い彗星の今後に注目したいと思います。
アイソン彗星の軌道図
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
3 comments for “アイソン彗星C/2012 S1 (ISON)を撮ってみました”