パンスターズ彗星が眼視で観望できました

 いま話題のパンスターズ彗星が最大光度になる3月10日(日曜日)は芸西天文学習館(芸西天文台)で一般公開がありました。
 撮影したかったのですが、私が主担当になっているのでそれは無理。ということで、参加者の皆さんと一緒に眼視観望に挑戦することにしました。
 一般公開は18時開始なので、いつものような順序でやっていたら沈んでしまいます。挨拶はそこそこで、真っ先にみんなとドームに移動しました。大庭講師が望遠鏡等の解説をしてくれている間に、私はピントを合わせたり望遠鏡を制御したり大忙しです。
 先に70cm反射望遠鏡をのぞいた大庭講師が、真顔で「おっ?見える!」と意外そうに言いました。でも、嬉しそうにはしゃいではないです。彗星がある低空にうす雲が重なっているのに見えるわけないでしょ、と思いながら私ものぞいてみました。真っ白くてなにも見えません。さて、大庭講師の冗談にどうやってリアクションをすればウケるかなあと考えていたら……。
 …..!!
 見えましたっ!
 少し下にずれていますが、ぼ~っとわずかに赤みを帯びた淡い光体が。パンスターズ彗星に間違いありません。
 次々に皆さんに見てもらいました。


芸西天文台の70cm反射望遠鏡で
パンスターズ彗星を眺める参加者たち
2013年3月10日 18時28分

 参加者の女性が「上の方に尾が見えます」って言いました。
 「え??尾なんか見えます??」なんて言いながら私もよく見てみると、たしかに、上の方向に向いて微かな細い尾があるように見えます。低空のため彗星全体がユラユラ揺らいでいて、時々尾の気配を感じました。
 近日点日に眼視で見られたことに猛烈に感動した一般公開でした。

 なお、暗くなってからは冬の天の川が見られる素晴らしい星空になりました。プラネタリウムを見たり、外に出てカノープスを眺めたり、星座解説などして楽しい一般公開を続けました。



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