高知天文研究会の皆さんが芸西天文台に集合しました

 ゴールデンウィークに彗星観測者として有名な門田健一さんが帰郷しました。そこで高知天文研究会のメンバーに集合命令が発せられ、7人が芸西天文台に集結しました。
 下は門田さんが撮ったパンスターズ彗星の写真を見ているところです。近日点後の日本で最初に撮影された写真を見ました。Iバンドフィルターを使って不要な人工光をシャットアウトするという方法で撮ったらしいです。やはりいろいろと工夫されていたのですね。

 明るいうちにご飯を食べる予定だったのですが、みんな何度か「ごはん….」って言うものの、直後に「おっ、この写真は…」とつながって話が盛り上がるので食べやしません(笑)。
 食べないまま、まだ明るいドームに突入し、青白い空に浮かぶ木星を観望したりコリメート撮影などが始まりました。
 下の写真は、コンパクトデジカメで木星を撮ろうとしている門田さん。

 一眼デジカメでコリメート撮影するHさんを撮る2人を撮る私でした。

 門田さんは今度は脚立に昇って15cm F8屈折望遠鏡でコリメート撮影を始めました。相当像が小さかったはずですが、なにか写ったのでしょうかね?スリットからのぞく青空が昼間のように見えますが、実際には薄暗くなっていたと思います。

 暗くなるとすでに東の低空に土星が昇っていたので眺めました。315倍の高倍率で眺めましたが、口径が70cmもあるので明るく見られます。
土星のコリメート撮影も始まりましたが、スポット測光の無いデジカメでは露出時間が背景に合い、シャッターがかなり長めになって、大幅な露出オーバーになってしまいます。そこで、なぜかコリメート撮影用のアダプタが天文台にあるのでそれを接眼部に装着して撮影に挑戦してもらいました。それでもなかなかうまく撮れなかったようです。
 下の土星は私のSONY Cyber-shot DSC-T200で撮ったものです。このコンパクトデジカメはスポット測光の機能があるので、木星や土星のコリメート撮影が簡単にできるのです。

 土星の撮影をした人は外に出て星景写真など撮ったり、外で星野写真撮っていた人がバタバタとドームに入ってきて土星を撮ろうとしたりで、忙しく対応しました。
 下の写真は土星とその惑星です。15cm屈折で撮ったものをトリミングして大きく表示しています。衛星は4つは確認できますが他の惑星は輪にうまっていたり、暗かったりで写っていません。

 けっきょくご飯は真っ暗なドームの中で食べることになりました。
 土星や木星なら明るいのでドーム内の電気をつけたままでも支障はないのですが、外で星景写真撮っている人もいる感じだったので消したままにしました。

 真っ暗なドームの中にペンライトを点灯させて、まるでローソクを灯している感じで床に座って食べているのはちょっと気の毒でした。でも「夏のキャンプみたい」って喜んでいた(?)ので、まあよかったのでしょうか。私には夏の夜の台風で停電してローソクの明かりでご飯食べているように見えましたが(笑)。
 この時、門田さんが「おみやげがあるから食べよう」とバッグに手をかけたのですが、すかさず「いや、なに食べてるかわからないので後にしよう」って言った人がいて、「そうする?」「…..。」「でもそんな怪しいものじゃないよ」と言ったので大笑いになりました。もちろんそんな意味で言ったのではないと思いますが(笑)。笑いながら受け入れる門田さんでした(笑)。

 こんな感じで21時まで楽しんでいただきました。

 門田さんは過去2回天文台に来ていますが、2回とも大雨でした(笑)。今回こそは70cm反射で星を見てみたいとの強い希望でしたが、それがついにかなうこととなり、たいへんよかったと思います。

 門田さんからのおみやげのお菓子は蛍光灯を点けてから皆さんに配られ、美味しくいただきましたとさ。



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