関勉さんの観測所と天の川と流星

 5月5日から6日の朝にかけて予定外の徹夜観測をしたのですが、ドームの外に三脚を立てて、高感度の短時間露出の自動撮影をやってみました。流星狙いです。
 天の川が昇ってきて良い風景です。
 目の前に写っている小屋は関勉さんの個人観測所です。芸西天文学習館ができる前からあるのです。左の大きな建物が学習館。この学習館のさらに向こう側に70cm反射望遠鏡の入っているドームがあります。 


関さんの観測所と天の川

 45分間くらい写したらデジカメのバッテリーが無くなってしまいました。すべてを比較明合成すると下のような日周運動になります。ちゃんと北極星が入っていたのですね。
 下の画像の原寸大のものを眺めていたら、学習館の屋根すれすれに傷跡のような白い光が写っているのに気づきました。

 それが写っている画像を探したところ、5月6日1時57分の1枚にのみ写っていました。よく見ると右下が緑色で左上が赤く色が変化しています。たぶんマイナス等級の流星だろうと思います。それにしても短いですね。これは東の方向なので地球の進行方向から正面衝突する感じで、少し南から北(右下から左上)に向けてに飛び込んできたのかもしれません。


マイナス等級の流星と思われる光体

 流星って結構写るんですよ。コツは、できるだけ高感度に設定して、飽和しない程度に露出時間を決める。あとは電池やメモリーが無くなるまで連続自動撮影です。撮った画像は目で何百枚もチェックしていたら大変なので、適当な枚数を比較明合成します。日周運動している恒星と関係ない方向に光が流れていたら、それは流星かもしれません。しかし、多くの場合人工衛星なのでがっかりしますけどね。



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