待望の雨が降ったので、日高村(高知県)にある湿地帯に行って、雨に打たれる虫の写真を撮ってきました。ここは以前、昼食のためにコンビニに立ち寄ったことがあったのですが、そのときに偶然見つけた湿地帯です。水害防止のための調整池で、日下(くさか)川調整池というらしいです。池なのですが、水面には多くの植物や藻などがたくさん見えていて、湿地帯という方がなじみやすい雰囲気です。
詳細な場所は下の地図をご覧ください。緑色の矢印の位置です。
池を2つに分けている橋の南西部から西方向を眺めた図です。
日下(くさか)川調整池から西を望む
ここには水辺に生きるトンボがたくさん見られます。
特に多いのがイトトンボ科です。
大変細いトンボで、一瞬なにが目の前に浮かんでいるのだろうと思ってしまいます。ホバーリングしたり、そのまま方向をゆっくり変えたり、徐々に降下したりと、まるでヘリコプターのように滑らかに飛翔します。
撮影は大変簡単です。そろ~り、そろ~りと近づいていけば15cmくらいまでレンズを近づけても逃げません。
下の写真はオオイトトンボでしょうか?図鑑を調べてみたのですが、似たようなのがあって、特定が難しいです。トンボの種類を調べるためには真横と目の後ろ(頭)を撮らないと判別が難しいことがわかりました。
雨は降り続きました。人間にとっては寒いという程度ですが、虫にとってはかなりじゃまくさいものだろうと思います。
虫ってけっこう油ぎっしゅなのでしょうかね。びしょぬれになっている虫はあまり見ません。このトンボも水滴が球状になって頭や目、口のまわりにくっついています。時々うっとうしそうに顔に着いた水球を払い落としています。
水球をはらうオオイトトンボ(?)
オオイトトンボ(?)を撮影してから、さらに池の周りをゆっくり歩いていたら、別の大変細いトンボを見つけました。
撮影中にはどれも同じイトトンボに見えますが、写真を拡大して眺めて、やっと違う種類のトンボであることに気づきます。
これはアジアイトトンボでしょうか?
アジアイトトンボ(?)
私は田舎モノのなでトンボなんて珍しくは思わないのですが、イトトンボって見る機会がないので、ここは貴重な場所です。
周辺の看板を見ると、日高村をはじめいくつかの団体が守っていることがわかります。多くのボランティアの努力があるのでしょうね。
高知市中心から30分の場所なので、たびたび訪ねようと思います。
では、次回の予告です。
日下川調整池で激写した巨大な飛翔体!
お楽しみに。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.