徹夜観測をしましたが、赤道儀を制御するコンピュータが思うように動いてくれず、観測開始までに2時間も格闘してしまいました。1つの小惑星と2つの彗星がやっと撮像できたころに薄雲が広がってしまいました。車の中でラジオを聞きながらウトウトしていたら、4時頃になって雲がなくなりました。東の空にはまるで雲のような白い夏の天の川が広がり、南の空にはさそり座が全身を現していました。周辺にはたくさんの星も見えていて、こんな美しいさそり座は始めて見たような気がします。しかしその美しい星空も10分後にはまた薄雲に覆われてしまいました。
どうにか薄雲の合間に撮った、いて座の新星 V5114 Sgrを下に掲載します。この新星は3月16日(日本時間)に静岡県の西村栄男さんが最初に発見し、三重県の中村祐二さんも独立発見していました。
矢印の先の明るい星が新星で、明るさは8等級です。こんなに明るく写っているのに、肉眼では暗くて見ることはできません。この方向は銀河系の中心方向なので砂のようにたくさんの星が写ります。これが天の川の正体です。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.