リニア彗星(C/2002 T7)と、これから北上してくるニート彗星(C/2001 Q4)の2大彗星の間に突然割り込んできて人気をさらっているブラッドフィールド彗星ですが、ものすごく大きいですね。そして薄明の中(というか完全に明るくなって)でも、20cm F10の望遠鏡で楽々尾のある姿が見られました。
下の画像はカラー画像を得るために、白黒の冷却CCDカメラに、R(赤)、G(緑)、B(青)の各フィルターをつけて3原色の画像を別々に撮像した中の赤画像です。
最初は高度が低すぎたので、右上に街の明かりがかぶったんだろうと思っていましたが、よく考えると右上は人間が直立すると上の方向になります(この彗星は現在真上に向かってものすごく長い尾が伸びています)。他の人たちが望遠レンズや標準レンズで撮った全身の写った画像を見ると、下の画像(横幅がわずか16′ = 角度の16分)の35倍ほど長い尾があることがわかります。そして頭部も非常に大きく写っています。これはカブッているんじゃなくて尾ではないでしょうか。ということはこの画像は彗星の頭部のほんの先端だけが写っているということになります。そのように考えながら眺めると、そのようにも見えます。
あと、気になるのは頭部から左下方向に角が伸びているように見えますが、これはなにかのノイズでしょうか??それとも気のせい??
RGB合成のカラー画像などは「彗星観測日誌 C/2004 F4(Bradfield)」をご覧ください。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.