ブラッドフィールド彗星のすばらしい写真が次々と撮られていますね。今朝とどいたメールによると、遠藤渉氏が撮影した九十九里浜で見られた朝焼けの中のブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)がspaceweather.comのトップページに掲載されたということでした。
この文を書いている時間は他の画像が表示されています。これもすばらしいですね。左上の楕円形の星雲はM31アンドロメダ大星雲です。
日本各地は天候に恵まれたところが多かったようで、そのほかにも紹介しきれないほどのすばらしい画像がウェッブページで公開されています。同じ彗星なのに天候や透明度、雲の状態、空の明るさなど環境が微妙に違うだけで、個性豊かに撮られています。
ブラッドフィールド彗星はこれから北上(カシオペア座の方向に移動)しながら暗くなっていくと思いますが、長い尾を写すチャンスはまだあります。早起きして望遠レンズなどで写してみてはいかがでしょうか。
私はこの彗星の軌道が少しでも早く計算できるように、1400mmの望遠鏡に面積の非常に狭い冷却CCDカメラを取り付けて撮像しました。測定は困難でしたが、どうにか軌道計算に使えそうな位置が測定できたときは達成感でいっぱいでした。しかし、その後次々に公開される美しい観賞用写真を見るたびに、少し淋しくなってきました。歴史的な彗星の雄姿を捕りのがしたような気がして……。
測定用に写した薄明の低空にある白黒のどアップの彗星の画像なんかあまり見ごたえが無いかもしれませんが、彗星観測日誌C/2004 F4(Bradfield)の4月25日に掲載しましたのでご覧頂けたらと思います。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.