ブラッドフィールド彗星の精密位置測定に成功しました

 この3日間、明け方の低空にあるいくつかの彗星の位置測定を行うために、超寝不足状態が続いています。
 ブラッドフィールド彗星の精密位置測定に成功しました。この彗星は太陽に接近して明るくなった瞬間に発見されたのですが、発見直後に太陽方向に移動したので、発見者の大まかな位置とSOHO(太陽観測衛星)の画像からの準精測位置しかわかりませんでした(これでは軌道計算ができません)。そこで太陽から少しはなれて明け方の超低空に現れるタイミングを狙っていたのですが、ついに今朝、撮像と精測に成功しました。これでもっと正確な軌道が計算できるでしょう。
 現在4等前後なので、空が暗ければ肉眼で見られるほどの明るさです。でも、実際には太陽方向にあるので、明け方の空が少し白くなってからでないと観測できないため、なかなか観測は困難です。デジカメでも撮ってみましたが明確な彗星像は確認できませんでした。これからは徐々に太陽から離れる(と思う)ので4等~5等で長い尾をひいた彗星の写真が撮られることでしょう。
 26日明け方はこのブラッドフィールド彗星と10等級のタイバー彗星(C/2003 T3(Tabur))が接近します。暗くて高い山の上から300mm程度の望遠レンズで明け方の低空を撮影すると、同一画面上に二つの尾をひいた彗星が写るでしょう。



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