おっ、先ほど国際中央局からメールが届きました。14等~15等級の彗星の発見です。彗星名は C/2004 Q1 (Tucker)。35cm f/5反射望遠鏡での発見で、写真や冷却CCDで観測している人にとっては比較的明るい彗星の発見です。まだ8月22日~25日までの4日間の観測しかありませんが、今後少しずつ明るくなり、10月頃には今よりも少し明るく観測できそうな感じです(13等級前後)。眼視観測は大望遠鏡を用いる必要がありますが、写真やCCDなら楽に写るでしょう。
中央局は発見後間もないので暫定放物線軌道で計算していますが、200年±30年の周期も計算できます。もしかしたら、遠い昔の人が眼視で観測したのではないかと、過去にさかのぼって計算してみましたが、その可能性は低いです(残念)。
ですが、おそらく、我々の何代か先の子孫が再観測できる彗星だと思います。暗くなるまでしつこく観測して少しでも正確な軌道を後世に伝えたいです。
(2005年6月20日追記:)
この予想は見事に外れ、準放物線軌道になってしまいました。トホホホ…..。
C/2004 Q1 (Tucker)の軌道
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.