21日1時53分頃に撮像したマックホルツ彗星に突き刺さった怪しい光はやはり人工衛星でした。彗星観測日誌 C/2004 Q2(Machholz)参照。
宇都宮の鈴木雅之さんがその人工衛星を特定してくださいました。
NORAD #: 27368U
国際標識 #: 02003B
Eccentricity 0.7225477
Inclination of orbit 28.3881000 degrees
Period of orbit 630.51 minutes
Epoch of elements JD 2453327.73319173 (18 Nov 2004 5:35:47)
Perigee 380.7 km
Apogee 35584.0 km
国際標識 #: 02003B
Eccentricity 0.7225477
Inclination of orbit 28.3881000 degrees
Period of orbit 630.51 minutes
Epoch of elements JD 2453327.73319173 (18 Nov 2004 5:35:47)
Perigee 380.7 km
Apogee 35584.0 km
なるほど、人工衛星にしては、移動が非常に遅い理由がわかりました。Perigeeというのは近地点と言って、人工衛星の軌道の最も低い高度。Apogeeというのは遠地点と言って、最も高くなる高度なので、この人工衛星はかなりの楕円軌道を飛んでいるわけです。そして、Apogeeが35584.0kmということは静止衛星の高度なんですね。移動が遅いのはたぶんこの時、遠地点付近にあったのでしょう。
それにしてもうまく刺さったものです。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.