11月にSWANの画像から発見された彗星ですが、減光しながら太陽から離れてきたので狙ってみました。夕方の西の空低空なので、私のような移動観測者は時間との戦いです。
画像は下に示しますが、ひどい画像です。低空のため気流が乱れるし、望遠鏡は暖かい車内から4度くらいの外に出したばかりで筒内気流が発生しているし、風の影響で震えているし…..。ピントも少し怪しいです。悪条件が重なっていたのでので20秒露出で狙いましたが、測定できるような画像は得られませんでした。この直後に山に沈んだのでこれ1枚です。丸の中に直径70"程度の範囲が白くぼ-っとなっていますが、DSSの画像と比較してもこの付近には明るい星はないので、この白く拡散したものがSWAN彗星なのかもしれません。この彗星は今後太陽との離角が大きくなりますが、急激に暗くなる可能性があります(一時は消滅したのではと思われていたほどです)。夕方の低空が撮像できる人は狙ってみてください。丸印のすぐ上にある暗い星が15.3等なので、SWAN彗星の核光度は16等級かそれより暗いと考えられます。60秒露出は必要です。
SWAN彗星の付近の画像
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.