彗星衝突観測進行中

 日本時間1月13日午前3時47分、ディープインパクトミッションが新しい段階に入りました。これは彗星に大きな弾丸をぶつけて、その様子から彗星のことを調べようというものです。このプロジェクトは、火星探査や土星探査と違って、我々アマチュアの彗星観測者でもその様子を直接観測することが可能です。
 衝突させる彗星は 9P/Tempel 1 周期彗星です。約5.5年で太陽を一周します。現在は徐々に太陽に近づきつつあり、同時に地球との距離も近くなりつつあります。1月9日現在の光度は約16.9等で、20cmの望遠鏡と冷却CCDカメラがあれば確実に写ります。今後どんどん明るくなり、7月5日(世界時)に太陽に最接近しますが、この時はすでに地球との距離は少し離れつつあるとは言え、10等級の比較的明るい彗星として望遠鏡で眼視観測できるはずです。その前日の7月4日(世界時)に観測衛星から372kgの銅の弾を発射させて彗星に衝突させます。その様子は観測衛星やハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラ観測衛星など宇宙に浮かべてある観測衛星はもちろんのこと、地上からも世界中の大望遠鏡が観測することになっています。順調に増光すれば10等級なので条件さえ合えば衝突の瞬間を望遠鏡で観測することができます。そして、衝突の瞬間はどのていどまで明るくなるのか….。肉眼でも見られるのではないかとも期待されています。
 この彗星は衝突の頃はおとめ座にあり、日没時に南中するので子供や入門者向けの観測会の良い対象になるかもしれません。
 私はこれからずっと精密位置観測を行い、衝突前後は2000mmの高倍率望遠鏡に冷却CCDカメラを用いて、彗星核周辺の変化を記録し続けたいと思っています。
 NASA – Deep Impact

【探査機から見た惑星―米航空宇宙局NASA秘蔵写真集】



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