「餌をついばむ鳥」NGC 6745を撮像してみました

 こと座にあるNGC 6745という系外銀河をご存知でしょうか。でもハッブル宇宙望遠鏡(以下HSTと書きます)が写した「餌をついばむ鳥」といえば思い出す人もいるでしょうね(日本語での解説はAstroArts天文ニュースをご覧ください)。下の画像はHSTが写したものです。すごい画像ですね。本当に鳥の頭のように見えます。目の部分が銀河の中心部で、くちばしの先にある黄色い銀河は中心の銀河を突き抜けたもののようです(手前側をこすった感じでしょうか?)。
 っで、こんな画像を見せられるとすぐに自分でも撮ってみようと思う性格なので、最も条件の良い時間帯を狙って撮ってみました。

© 1996 NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

 20cmの望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付けて焦点距離1300mmで1分間露出したのが下の画像です(1分露出を3枚撮像しコンポジットしています)。う~ん、かなり小さいですがそれなりに写っています。小さいながらも結構明るいですね。2000mmで撮ればもう少し良い画像が得られそうです。多くの銀河は楕円形や円形ですが、この銀河は小惑星を近くで撮った感じに見えますね。これはいったいなんだろうという感じです。私でなくてもハッブル宇宙望遠鏡で写してみたいと思うでしょう。

NGC 6745(こと座) 2005年8月27日に撮影。20cm F6.3 Sct。

 下はハッブル宇宙望遠鏡の画像に合わせて南北を逆にしました。突き抜けた銀河も極淡く写っています。
 ハッブルの画像を見た時に、これだけ活発に活動しているのならいずれ超新星が発見されてもいいのじゃないかと思いましたが、調べてみると1999年にすでに発見されていました。こちらで2枚の画像が見られます。16等級で観測されていたようです。2005年8月現在はもう暗くなって写っていませんね。下の画像には18.5等の恒星までは写っています。

 こんな小さな銀河を一生懸命写しているのは私と超新星捜索者くらいのものでしょうか?世界中のウェッブサイトを探してみましたが、あまり見つかりませんでした。まあ、貴重な画像と言うことでご覧いただければ幸いです。



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